全労協/ 首都高速社に向け労働条件改善を! / 新聞 2019年7月号

全労協首都高速社に向け労働条件改善を! / 新聞 2019年7月号


19春闘報告(東京・静岡・北九州)


全国一般東京南部

首都高速社に向け労働条件改善を!


 四月五日、全国一般労働組合東京南部(なんぶ)の春闘統一行動が首都高速道路株式会社前で取り組まれた。全国一般なんぶの組合員と共にたたかう他労組の仲間も大勢駆けつけてくれた。

 中島由美子執行委員長が模造紙に手作りの「四月一斉値上げ一覧表」を示して解説した。この四月一日からガスや電気などの公共料金、乳製品や冷凍食品、ラーメンなどの食品八〇〇品目以上が値上げしていること、十月に予定されている消費税増税でさらに生活が苦しくなることなどが話された。実質賃金が低下し続けるなかで、春闘交渉での賃上げ獲得が労働者の生活改善と貧困・格差の拡大に歯止めがかけられることが確認された。

 次に、首都高の料金収受員やパトロール隊員など首都高下請企業で組織される一三の労働組合などで構成されるハイウエイ共闘会議の関内勝一郎議長もあいさつに立ち、二五時間拘束の三交代制勤務で働く収受員の職場実態を具体的に訴えた。関内議長は、真冬でもお湯が出ず、電子レンシなどを使うとすぐにブレーカーが落ちてしまう収受ブースの改善や民営化以来極端に悪化した賃金労働条件の改善に向けた決意を語り、参加者からは熟い連帯の拍手が送られた。