全労協/ 東水労 合理化提案が越年闘争で決着 / 新聞 2019年2月号

全労協東水労 合理化提案が越年闘争で決着 / 新聞 2019年2月号


全水道東水労
合理化提案が越年闘争で決着


東水労は、水道・下水道両局の来年度執行体制、合理化提案を巡って十二月局内闘争を闘った。両局の職場合理化は、近年、技能系職員の不採用に併せて、監理団体(第三セクター)を使った業務委託を軸に進められてきた。毎年の攻防の中で委託拡大は止められないものの、一定のブレーキをかけてきたが、今回は、江戸川営業所の委託を巡り委託の進行が加速される等、対立が例年以上に激化し、越年闘争となった。

営業所の委託は、仕事を教える局職員(退職派遣)と教わる固有社員の比率を労使で協議し、じっくり業務移転することが必要だ。このプロセスは、安定的な業務履行体制を担保する上で極めて重要だ。ところが今回提案は、初年度の局職員比率を大きく減じるもので、仕事を教える職員の負担を増やすと共に、監理団体側にも急激な事業拡大による混乱負担をもたらす。このことは都民サービスの低下にも直結する。

東水労は、社員組合員とも連携して闘いを進め、比率を一部押し返し整理した。しかし、水道法改悪による民営化圧力の増大、都政改革本部が画策する監理団体にも及ぶ合理化圧力が強まっている。現業採用の道筋もまだ開けていない。春闘に向けて、新たな闘いの準備に入る。