全労協/ 東水労 公共サービス切り捨てにスト / 新聞 2020年2月号

全労協東水労 公共サービス切り捨てにスト / 新聞 2020年2月号

 


 

全水道東水労

公共サービス切り捨てにスト

 

東水労は昨年十二月二十日、水道局が合理化提案のみに固執し労働環境・都民サービスを顧みないことに抗議し水道職場で一時間ストライキを決行した。

 

昨年九月に水道局が示した「持続可能な東京水道の実現に向けて」とする長期方針が、局自らを縛り付け交渉の余地すら認めないことへの抗議のストライキだ。

 

一月七日に団体交渉を行い、誠意を尽くして労使が交渉を積み重ね解決を図ることを確認して交渉を再開した。水道局が政策連携団体への業務移転に傾注し、営業所職場を十年、技術系職場を二十年で業務移転するという目標にアクセルを踏み続け、無謀な合理化提案の中での闘いを余儀なくされた。

 

世田谷営業所太子堂分室廃止・業務移転問題、支所給水課漏水防止分室廃止問題、金町浄水場執行体制問題など、局職員・政策連携団体社員の労働条件のみならず、何よりも東京に暮らし生活する都民への影響と混乱を招かないことが争点であった。労使交渉で東水労が指摘してきた問題点や不安が否定され、都民生活に直結する問題点がなかったことのように扱われ、議論そのものが否定されたことが問題である。

 

東水労は十二月、一月と職場での所属長要請をはじめとした職場闘争と都庁での集会を開催し、都民サービスの低下を許さない、技術の継承・蓄積の上に、安全・安心の水道事業が可能な労働環境と体制を求め闘いを進めた。最終回答は厳しい内容ではあったが、政策連携団体への委託拡大の問題点を指摘し、委託計画の一部変更を勝ち取った。

 

政策連携団体への委託が安上がりな経済的視点だけで語られ、危機管理を蔑ろにする水道局の方針にものを申し、直営・委託双方の安定的な業務履行体制の確立を求めて引き続き闘いを継続していく。