国と東電は責任を取り 補償・支援の継続を / 全労協新聞 2017年4月号

国と東電は責任を取り 補償・支援の継続を / 全労協新聞 2017年4月号


全労協
http://www.zenrokyo.org/

全労協新聞
http://www.zenrokyo.org/simbun/sinbun.htm
より




命を守れ!フクシマを忘れない3月行動


3・20東京集会

国と東電は責任を取り
補償・支援の継続を



春の風が少々冷たく肌にそよぎ、今にも芽が出そうな桜の木々のもと、晴天の代々木公園において、「いのちを守れ!フクシマを忘れない3・20さようなら原発全国集会」が開催され、全国から一一〇〇〇人の仲間が結集した。

集会は、政府による二〇ミリシーベルト以下の地域は、「生活に何ら支障がない」との法的根拠のない復興加速方針に基づき、福島第一原発事故の避難指示準備区域以外の避難者(自主避難者)への住宅無償支援の打ち切りがこの三月末に、また三月三十一日、四月一日には、浪江・富岡・飯館・川俣の四町村に出されていた避難指示が一斉に解除され、すべての補償、支援の打ち切りが強行されようとしている。こうした攻撃に反転攻勢をかける三月十七日には前橋地裁の画期的判断が示された。全国で初めて原発事故の国の責任を認め、そして自主避難者の「避難の合理性」が認められるという画期的判決を迎えた中での集会であった。

安倍政権による人権、生存権無視の「福島原発事故はなかったかのような帰還政策」の展開に対して、自主避難者から、「避難指示準備区域外でも高線量の地域が存在する。子供の被ばくを防ぐには避難するしかない、国と東電は事故の責任を取り、補償、支援を継続すべき」と発言された。第一原発収束作業に従事し、一昨年十月白血病の発症で労災認定を受け東電に損害賠償請求訴訟を起こした「あらかぶさん」からは、被ばくを辞さず収束作業に従事する多くの原発労働者の使い捨てを許さないために訴訟を起こし、東電から謝罪と賠償を求めて闘うとの決意が示された。

脱原発プロジェクト
平澤勝)