おぞましき「愛国」の闇が支える日本会議・安倍政権 / 全労協新聞 2017年4月号

おぞましき「愛国」の闇が支える日本会議・安倍政権 / 全労協新聞 2017年4月号


全労協
http://www.zenrokyo.org/

全労協新聞
http://www.zenrokyo.org/simbun/sinbun.htm
より




大阪教育合同労組

おぞましき「愛国」の闇が
支える日本会議・安倍政権


近ごろ、ネット、週刊誌、そして新聞やテレビでも話題になっている、学校法人森友学園。国有地を大幅な値引きで取得したり、小学校建設地の地下には大量の廃棄物・有害物が存在したままである可能性が高かったり、森友学園が経営する「愛国幼稚園」として知られる塚本幼稚園がヘイト文書を保護者に配付していたり、「安倍晋三記念小学校」として小学校建設の寄付を募っていたり(否定してみたり)、安倍昭恵が名誉校長になっていたり(辞めると言ってみたり)、稲田朋美籠池泰典理事長に感謝状を贈呈していたり…まったく枚挙に暇がありません。この法人の背後にはいったい何があるのでしょうか。

二〇一六年五月発行の菅野完著『日本会議の研究』で指摘されているように、安倍政権を支えているのは日本会議、その日本会議のコアな部分を占めるのが「生長の家原理主義運動=谷口正治先生を学ぶ会」なのです。彼らのイベントが二〇〇三年一月、籠池氏が園長をつとめる塚本幼稚園で開催されました。籠池氏は、日本会議・大阪の役員でもあるようです。塚本幼稚園の園児たちは、「教育勅語」を唱和させられたり、大阪護国神社で開催された「同期の桜を歌う会」に参加させられたり、自衛隊のイベントで軍歌を歌わせられたりしています。まさに、日本会議の教育方針を体現しているといえます。

籠池氏は、TBSラジオのインタビューなどで、都合の悪いことは知らないと逃げ、学校の方針に従わない保護者や、「保守」嫌いの市議・マスコミに目の仇にされているんだと開き直っています。安倍晋三は「教育理念が素晴らしい」と持ち上げていたはずなのに、自分に火の粉がかかりそうになると、「詳しい教育実践は知らなかった、籠池氏にしつこく迫られた」などと切り捨てようとしています。これが彼らの「愛国心」「道徳心」の姿なのだとあきれてしまいます。

二月二十三日、豊中市民が中心となった「瑞穂の国小学院」問題を考える会が、この小学校の設置認可について、適正・厳正に審査・確認するよう、大阪府知事大阪府教育長に申し入れをしました。

また、二月二十七日には、子どもたちに渡すな!あぶない教科書大阪の会などが、ヘイトスピーチ対策法に違反する行為を行っているなど、子どもを教育する学校としてまったくふさわしくないので、開校を許可しないよう、大阪府教育長に求める要望書を提出しました。

(大阪教育合同労
組執行委員
増田俊道)