全労協/ 9・16さようなら原発全国集会 / 新聞 2019年10月号

全労協9・16さようなら原発全国集会 / 新聞 2019年10月号

 

脱原発プロジェクト

 

●9・16さようなら原発全国集会


労働者被曝を
忘れてはならない


 九月十六日、台風後の雨上がりの代々木公園には福島原発東電告訴団、事故避難者、東海原発再稼働反対を進める地元住民をはじめ約八〇〇〇人が集まり脱原発を訴えた。

 事故から八年が経ち国はオリンピックムードを利用し原発事故、避難者など被災者のことを忘れさせようとしている。被害者を棄民扱いする政治への怒りは発言者一人ひとりの言菓に印象的であった。

 放射能汚染こみを焼却する飯館村蕨平焼却場で被曝労働を余儀なくされ雇い主の日揮を相手取り損害賠償裁判を提起した原告ともさんも壇上に立ち、焼却場現場でのひどい労働実態を訴えた。ともさんは日揮の指示下で働いた。現場は焼却灰をフレコンパックに詰め結束しコンベアで運ぶ作業ですべて機械化され放射能汚染灰に触れることはないと説明されたが実際は全く異なり、普通の作業着と半面マスクで灰を手作業で触れる闇作業が頻発。改善を求めても「それなら辞めろ」といわれた。福島の様々な労働現場にはこうした闇作業か横行している。さよなら原発の取り組みの大切な課題として労働者の被曝問題を忘れてはならない。集会後、デモを行った。

 

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