被ばく労働問題で東電に申し入れ / 全労協新聞 2017年3月号

被ばく労働問題で東電に申し入れ / 全労協新聞 2017年3月号


全労協
http://www.zenrokyo.org/

全労協新聞
http://www.zenrokyo.org/simbun/sinbun.htm
より


脱原発プロジェクト

被ばく労働問題で
東電に申し入れ



 福島第一原発収束・廃炉作業は、多重下請構造の下で、原発労働者が偽装請負、賃金ピンハネ等により元請企業から食い物にされる状況が継続している。また昨年十二月には被ばくに伴うがん発症に対する三人目の労災認定が明らかになっている。全労協は、被ばく労働に伴う制度改善、賃金改善等を東京電力に求めるため、金澤議長を始め脱原発プロジェクト十人の仲間により、二月二十二日午前十時より、東京電カホールディンク(株)に対して申し入れを行った。

 被ばく労働問題、収束作業における人身事故・安全管理問題、偽装請負、賃金ピンハネ問題等五項目の申し入れについて、東電側の回答はほぼゼロ回答であった。

 凍土遮水壁の作業で、被ばく線量限度四〇ミリシーベルトを超えて働かせた事例について、昨年五月十一日原子力規制委員会から「実施計画違反」と指摘された点について、「謝罪」の回笞があった。