原発労働の改善へ 東電に申し入れ / 全労協新聞 2016年7月号

原発労働の改善へ 東電に申し入れ / 全労協新聞 2016年7月号


脱原発社会をめざして

脱原発プロジェクト

原発労働の改善へ
東電に申し入れ


全労協は五月二十五日、東京電力(株)に対する二〇一四年十二月十日の申し入れから一年半年ぶりに、第二次の申し入れ行動を金澤議長を先頭に脱原発プロジェクトから十人が参加して行った。

一昨年の申し入れでは、収束廃炉作業において、二件の死亡事故など続発する重大労災事故の原因と再発防止策など安全管理問題、多重下請構造のもとで、大手企業による原発労働者の危険手当や賃金のピンハネが横行する実態とその是正を求め、東電から回答があったものの本論に入る前に時間切れに終わり、以降話し合いの場が持たれずに経過をしてきました。

昨年十月には、福島第一原発の収束作業で白血病になった元作業員が、福島第一原発収束作業において富岡労基署による、「初の労災認定」という新たな状況のもとで、被ばく労働に伴う医療と長期の監察体制の確立や補償の充実の課題などの実現が問われています。