東京電力に申し入れ / 全労協新聞 2017年8月号

東京電力に申し入れ / 全労協新聞 2017年8月号


全労協
http://www.zenrokyo.org/

全労協新聞
http://www.zenrokyo.org/simbun/sinbun.htm
より


全労協
脱原発プロジェクト
活動報告



東京電力に申し入れ
福島現地から要請



全労協は七月十三日、東京電力ホールディング(株)原子力本部に対して、二月二十二日の第三次に引き続き、第四次の申入れ行動を行った。

全労協からは金澤議長、東京全労協大森議長を始め脱原発プロジェクトのメンバー、福島県現地からいわき市からフクシマ原発労働者相談センター、また郡山市からも現地代表が参加し、総勢十一人が参加した。申し入れは、①収束、廃炉作業に従事する労働者の被ばく線量の管理、医療、補償制度の確立、②被ばく線量の低減に向けた労働環境の改善、③法令違反の偽装請負撲滅のため法的な対応を実行すること、④全労働者へ割増賃金の適正支給の確保について実行すること、⑤原発事故に伴うすべての被災者への補償と原子力発電からの撤退などの課題について東電の考え方を求めた。

特に全労協からは、元請け、多重下請け構造のもとで、労務単価の割り増し分が労働者に支給されず、企業による不当な中間搾取の温床になっている実態を福島現地からの労働相談活動での事例を紹介しながら、この構造の是正を求めた。東京電力は「全労協の意見を受けとめる」とする姿勢に終止した。