非正規65歳解雇 逆行する不当判決 原告全員が上告 / 全労協新聞 2016年11月号

非正規65歳解雇 逆行する不当判決 原告全員が上告 / 全労協新聞 2016年11月号


全労協
http://www.zenrokyo.org/

全労協新聞
http://www.zenrokyo.org/simbun/sinbun.htm
より


闘う!闘う!闘う! 郵政産業労働者ユニオン


非正規65歳解雇

逆行する不当判決
原告全員が上告



 日本郵便が「就業規則」により非正規雇用労働者を一律に雇止めとしたことは不当だとして撤回を求めている郵政非正規六五歳解雇裁判で東京高裁(水野邦夫裁判長)は十月五日、控訴棄却の判決を言い渡しました。裁判長から控訴棄却の主文が読み上げられると傍聴席から怒りと抗議の声が湧き起りました。

 昨年七月の東京地裁判決を支持した控訴審判侠は、高齢者雇用安定法や雇用対策法の条文のみを形式的に捉え、その立法趙旨を全く無視したものでした。

 また、雇止めに関わる個別の紛争回避というコスト論を容認し、年齢による上限を定める合理性を認めました。今日の「高齢者が活躍できる社会」に逆行する不当判決と言わざるを得ません。

 判決のあとで裁判長は「特に付言します」と発言し、異例の呼びかけを行いました。「六五歳という年齢を期間更新の上限としている政策は再検討の余地はある」と指摘し、「関係者には努力を求めたい」と呼びかけました。

 判決後、原告団は全員か上告することを確認しました。これを受けて六五歳裁判を支える会は五点にわたる今後の取り組みを決めました。来年の一月二十二日には南部労政会館で決起集会行う予定です。多くのみなさんのご支援をお願いします。

(郵政ユニオン書記長中村知明)