さいたま新都心郵便局 過労自死 訴訟 / 全労協新聞 2016年11月号

さいたま新都心郵便局 過労自死 訴訟 / 全労協新聞 2016年11月号


全労協
http://www.zenrokyo.org/

全労協新聞
http://www.zenrokyo.org/simbun/sinbun.htm
より


闘う!闘う!闘う! 郵政産業労働者ユニオン


●さいたま新都心郵便局 過労自死 訴訟
原告が納得する和解が成立



 二〇一〇年十二月に作業場から飛び降りて被害者は亡くなり圭した。二〇一三年十二月に提訴し七回忌を目前として裁判解決をみました。

 本件は顕著な長時間労働というケースではありません。また発症後三回の病気休暇と復帰を重ねたため、本人の判断ミスとみられる面かあるということで困難事案との評価も受けてきました。

 しかし、弁護団は会社による発症責任だけでなくその後の安全配慮義務違反を問う訴訟を先行させる指揮をとり、郵政ユニオンは全国支部の職場実態を暴く機関紙を集中し証拠として提出、トヨタ生産方式導入による異常な労務管理を主張しました。五回の□頭弁論と二回の証人尋問はすべて傍聴抽選となりました。

 和解の勧めに対して原告としては「会社責任を認め謝罪すること。学齢期の子どもを抱える大黒柱であったことにふさわしい解決金であること」を方針として臨み、いずれも原告の納得しうる水準に達したと判断し受諾しました。今後は行政に対する労働災害認定獲得の取り組みに進みます。引き続きのご支援を心よりお願いします。

(郵政ユニオン倉林浩)