全国一般宮城合同労組 / 全労協新聞 2016年8月号

全国一般宮城合同労組 / 全労協新聞 2016年8月号



全労協新聞
より

全国一般宮城合同労組

整骨院施術師が
勝利和解


 二〇一四年七月、仙台市整骨院に勁務した女性施術師二人が賃金不払いに遭い、宮城合同労組に加入して団交を申し入れた。しかし使用者は彼女たちが請負契約である旨を主張して団交を拒否。宮城県労働委員会を場に闘いが始まった。その直後、この会社が事業所閉鎖に及ぴ、彼女たちは不払い賃金の政府立て替え払いを仙台労基署に申請し、二〇一五年三月に不払い証明書等を用いて受給手続きに入ることができる(請負人ではない)労働者としての認定が行われた。

 一方、労働委員会は地域の仲間の支援のもと一年半にわたる調査、審問が行われ、当初公益委員が「双方が誠意をもって話し合う」などという中身がなく唖然とさせられる和解案を示した。これを組合が一蹴。公益委員との激論の末、最終的に組合が打ち出した「使用者が二人との雇用契約を認め、賃金不払いを証明する確認書を提出」という内容で和解が成立した。和解で得た「賃金不払いを証明する確認書」を労基署に提出して受給手続きに入っている。

 二人は毎日きっかり十時から二十時まで使用者の施設で使用者の労務管理の下で働いており雇用契約が明白であったか、公益委員が極端に使用者のかたを持つ言動を毎回繰り返し、組合はそのつど断固抗議してきた。勝利和解と共に、労働委員会を利用するにも増々骨か折れる状況となっていることを報告する。