全労協/ 大阪教育合同労組 未払い賃金団交で解決 / 新聞 2018年10月号

全労協大阪教育合同労組 未払い賃金団交で解決 / 新聞 2018年10月号



全労協新聞
より


大阪教育合同労組 
未払い賃金団交で解決


今年一月、兵庫県伊丹市に雇用されている小学校英語指導補助員(JTE・非正規)九人が、超過勤務に対する未払い賃金の支給や、有給休暇の行使を求め教育合同労組に加入した。三回の団交を経て合意に至り、九月七日に協定書を交わした。

今回の争議解決には大きな成果があった。第一に未払い賃金の支払いを労基署の是正勧告なしに団交で解決したこと。教育合同は非常勤講師の未払い賃金問題について大阪府と争った経験があるが、大阪府は労基署の是正勧告が出るまで未払い賃金の支払いを拒み続けた。第三者機関に判断を委ねる前に自らの過ちを認め、未払い賃金の支払いを決定した伊丹市大阪府の左はあまりに大きい。第二に遅延損害金を支払わせたこと。前述した大阪府は、遅延損害金を支払っていない。第三に協定書を交わしたこと。ほとんどの自治体は、団交を経て合意に至っても、労働組合と協定書を交わすことを頑なに嫌がるが、伊丹市は当然のこととして教育合同と協定書を交わした。

六ヶ月ごとの契約更新、時給一五〇〇円の非正規労働者、労働時間も少なく、年収が一〇〇万を大きく下回る労働者もいるJTE。長年抱いていた疑問や不満を、組合に加入し団交で解決する道を選び、勝ち取った彼女達の成果は、今後、他の自治体との団交にも、確実に影響を与えることだろう。