全国一般三多摩労働組合 / 全労協新聞 2016年8月号




都労委で
勝利命令

 全国一般三多摩労働組合が東京都労働委員会で係争していた青伸産業運輸事件で、六月二十八日に勝利命令か出されました。青伸グループ分会が結成されてから一六年経過していますか、これまではずっと和解を重ねてきてました。ところが、長時間労働是正に伴う賃金補填の協定書を、二〇一三年の和解で獲得したというのに、会社が守らず、命令をもらうことになりました。

 会社の支配介入に対し、新聞紙二枚大の謝罪文を従業員の見やすい場所に掲示しろという命令が出ましたが、会社はこれを不服として中央労働委員会に提訴すると言っています。

 青伸産業運輸に働く組合員は東京都瑞穂町の車庫から東京湾海上コンテナ輪送に従事しているので、一ケ月一〇〇時聞を超えた残業があります。しかも、古い組合員で年収が四五〇万円前後、職歴が十四年以下くらいの人たちは三〇〇万円台になる場合もあります。長時間労働を是正するためには、基準内賃金アップが欠かせません。長時間労働低賃金の運転職場で、定年まで働き続ける労働条件を獲得するために、今後も闘いは続きます。