技能実習生相談・外国籍労働者組織化 / 全労協新聞 2021年12月号

技能実習生相談・外国籍労働者組織化 / 全労協新聞 2021年12月号

 

 


技能実習生相談・外国籍労働者組織化

相談活動など活発に
ズームで交流会


 十一月二十三日、「技能実習生労働相談・外国籍労働者組織化全国協ズーム交流会」がおこなわれた。四月に始まり今回で五回目となる交流会は、全国一般全国協議会の呼びかけで七労組が参加し、外国籍労働者、技能実習生についての相談事例報告など、さまざまな角度からの活発な討論が行われている。

 オーバーステイ者の事例では、相談者が重篤な病気にかかったものの無保険という困難な状況のなかで行政や教会関係者と運携をとって解決を見たことなどの報告があった。オーバーステイの外国籍労働者からの生活、医療相談がある中でこの問題の解決するためには、制度設計を考える必要があるという提起もあった。また、ネバール人労働者の相談では、有給休暇取得、狭い寮生活、光熱費の高額徴収などの問題について、会社側と交渉していることが報告された。

 技能実習生に関しては、相談内容が労働から生活まで多様であり、丁寧な聞き取り、通訳者確保の必要性が報告された。また、技能実習生、外国籍労働者の組織化については、労働相談カードの配布や技能実習生交流会の実践報告があった。福山からは、問題解決しても組合に留まっているベトナム人技能実習生が集まり、毎月一回集まり、労働怯の学習、職場の問題などを話し合っていることが報告された。

(福山ユニオンたんぽぽ 委員長 武藤貢)