日本通運労契法裁判 / 全労協新聞 2021年12月号

日本通運労契法裁判 / 全労協新聞 2021年12月号

 

 


日本通運労契法裁判


無期転換ルール改正を求め
訴訟当事者が院内集会


 日本通運の無期転換逃れに対して、東京高裁での裁判闘争を行っています。十一月五日に参議院議員会館内で、「無期転換ルールの改正を求める」集会を八十人が参加して開催しました。日本通運の無期転換逃れは、全社的方針として行われましたから、常時一八〇〇〇人ほどの非正規雇用労働者がいることからも、既に数千人が犠牲になっていると思われます。その手法は、五年の雇用制限を不更新条項として労働契約書に記載するやり方です。

 東京と川崎で訴訟となりましたが、現在両事件とも東京高裁で進められており、今回ユニオンネットお互いさまと全川崎地域労働組合及び両弁護団によって、国会議員も参加してもらうことを通じて、立法措置の「共同アピール」を発しました。内容は五点の提案ですが、中心は「不更新条頂」よって無期転換前の雇止めをさせない法的対応が必要であるということです。

 労働契約法十七条~二十条は、有期雇用労働者の無権利を改善するために作られたのですが、法的不備があることから、救済されない労働者の実態からの立法要求です。日通闘争への支援をお願いいたします。

(ユニオンネットお互いさま副委員長 松本久史)