全労協/ 実習生が労災死亡事故 / 新聞 2019年10月号

全労協実習生が労災死亡事故 / 新聞 2019年10月号

 

 

 

●全水道東水労
実習生が労災死亡事故


 二〇一九年二月、下水道局三河島水再生センター内の工事において、深さ約四三メートルの縦坑内の足場解体作業中に鉄パイプが落下し、外国人技能実習生が十数メートル墜落する死亡事故が発生しました。

 東水労は直ちに事故防止調査委員会の開催を求め、警察と労働基準監督署の調査終了後、労使合同現地調査並びに当局説明を受けてきました。

 すると、安全衛生推進者の未選任、作業手順書未作成をはじめ、数々の法令違反、ずさんな安全管理が明らかになり、局としても職員の担当案件が多すぎるために、十分な指導・監督体制がとれていなかったことか判明しました。

 七月には、水道局三郷浄水場内でコンクリート崩落事故が発生し、技能実習生が死亡しました。警察、労基の調査中で詳細は不明ですが、当局に対し調査委員会の開催を求めています。下水道局発注工事では三五〇人を超える技能実習生が働いています(水道局は確認中)。技能実習生の言語能力、安全教育・対策など、真相を明らかにして再発防止を図ることが急務です。

 委託先の事故だからと責任逃れをすることがないように、両局に対しても発注者責任を追及し、再発防止と被災者家族等へのケアを求めていきます。

 

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