女性による女性のための相談会 / 全労協新聞 2021年7月号

女性による女性のための相談会 全労協新聞 2021年7月号

 


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女性による女性のための相談会

綿密な準備で相談会開催
問われた労働組合の存在意義


 六月四日、三月に行われた「女性による女性のための相談会」の報告会が開催された。三月の相談会当日も春の大嵐に見舞われ、この日も午後に雷鳴と豪雨という天候だったが、「嵐を呼ぶ女たち」の取り組みの実際は実に綿密な計画と準備によるものであることか明らかになった。

 六十ぺージの報告書には、会場設営、受付、警備、カフェスペース、キッズコーナー、物資抑供のマルシェ、相談は労働、生活、こころとからだ、家族、法律などの専門的対応、SNS・街宣、メディア対応などのチーム運営と振り返りが書かれている。各チームの報告に加え、相談会に寄せられた女性たちの声をまとめた政策提言は各政党ヘの要望書として手交された。

 相談の困窮は男女で異なる。女性の困窮はこの社会の女性差別と制度のあり方、女性たちが置かれた境遇や環境が交差して起きている。相談者に労働組合の評判がすこぶる悪かったことも報告された。
 
(全国一般東京南部委員長 中島由美子)