女性による女性のための相談会 / 全労協新聞 2021年4月号

女性による女性のための相談会 全労協新聞 2021年4月号 

 


#全労協 

 
女性による女性のための相談会

女性たちでやりきった

女性が安心できた相談会

 

三月十三日~十四日、新宿区の大久保公園で「女性による女性のための相談会」を行った。この相談会の発端は、全労協も参加した年末年始のコロナ被害相談会に参加したメンバーが、女性に特化した相談会を女性の手でしようと呼びかけ、すぐに二十人が賛同、次々と実行委員が増えていった。八回の実行委員会をオンラインで行い、さらにツイッターなどの宣伝、物品の協力要請、相談表の作成、会場確保、メディア対策とMLで情報を交換しながら準備を進めてきた。新宿駅頭で街宣や、夜に新宿・渋谷・他袋などでチラシ配り、ネクトカフェなどにチラシを置いてもらう取り組も行った。厚労省記者クラブで記者会見と事前説明会など、相談に来る女性たちが安心して参加できる形を追求した。カンパの呼びかけには多くの賛同を得て、必要な経費も賄うことができた。

 十三日は雨の中、外から見えないようにテントを円形に設置、相談、マルシエ、カフェ等のテント内の準備を行なった。相談開始時間前に相談者の列もできた。午後には雨もひどくなったが、カフェテントは暖かい飲み物、お菓子、お花があり、相談者もゆっくり過ごし、帰りには生理用品、基礎化粧品や衣類、お米や野菜、果物を袋いっぱいに帰って行かれた。

 十四日は晴れ、カフェでお茶を飲みながら相談者から聞き取りを行い、法律、労働、生活、健康など必要な相談につなげ、一人で複数相談をされるケースもあった。保育もあり、子供たちが元気よテントの周りを駆け回っていた。円形に配置されたテントの中でゆっくり話をし、誰が相談者かボランティアかがわからない雰囲気がとてもよかった。相談受付のメンバーからは、来た時は不安げな表情だった女性が帰りには明るい顔になっていた。「ゆっくり話を聞いてもらえ、ひとりじゃないと思えた」の声も。

 二日間で一二二件の相談があり、その後も生活保護の申請の同行支援も行っている。


初めてお目にかかる人も含め、様々な組合や女性支援NGO、労働弁護団性労働PTメンバーで相談会を成功させたのはうれしい。全労協は実行委員とポランティアとして十人か参加、渡邉議長をはじめ複数の方が会場に足を運びカンパもしてくれた。

 

(女性委員会柚木康子)

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