新基地建設断固阻止 / 全労協新聞 2021年2月号

新基地建設断固阻止 全労協新聞 2021年2月号 

 


 

沖縄からの訴え
基地のない沖縄ヘ
新基地建設断固阻止
  沖縄平和運動センター事務局長 岸本喬


 全労協の仲間の皆さん、5・15平和行進への参加や辺野古新基地建設を許さない行動など沖縄のたたかいに運帯いただき感謝を申し上げます。

 コロナ禍の中で、私たちはいのちを優先し、昨年の5・15平和行進の中止やゲート前での抗議活動など制限を余儀なくされています。一方で、安倍政権そして菅政権と辺野古新基地建設や宮古島石垣島への自衛隊ミサイル部隊等の配備、弾薬庫建設など工事が強行され、沖縄はますます日米政府による軍事要塞化が進められています。

 ご承知のとおり、辺野古新基地建設では埋め立てが強行される大浦湾で軟弱地盤や活断層の存在が明らかになり、専門家からは建設不可能と断言されていますが、防衛省は現在、沖縄県に設計変更申請を提出し、地盤改良や警備費の増大により当初予算の三倍の九三〇〇億円及び工期十二年延長で工事を続行しようとしています。それも「辺野古が唯一」という政府の思考停止によるものです。しかもこの二十四年間、県民は建設反対の意志を示し続けています。民意無視、絶対に建設不可能、そして莫大な建設費、新基地建設の強行。

 政治と対時するには、正直しんどいです。それでも多くの方々があきらめずにゲート前座り込み行動に参加しています。平和センターに加入する各労組の組合員が平日の行動に参加するのは厳しいのですが、OBがそれを補っている状況です。先輩方には本当に感謝です。平和センターはオール沖縄会議の現地闘争部会の事務局を担っています。毎月定例で各市町村の島ぐるみ会議に呼びかけ合同会議を開催し、辺野古ゲート前、安和桟橋、塩川地区の三ヵ所における抗議活動や情報を共有化しながら活動の拡充に向けて組織活動を行っています。基地のない沖縄、平和な日本、戦争のない世界をめざし、とりわけ新基地建設断固阻止でがんばります。