トイレ清掃の女性限定を撤廃  / 全労協新聞 2020年10月号

トイレ清掃の女性限定を撤廃 / 全労協新聞 2020年10月号

 


 

全国一般東京労組メトロセルビス分会

トイレ清掃の
女性限定を撤廃


 東京メトロクループ十二社中「メトロセルビス㈱」は、東京メトロから地下鉄一七一駅のホーム・通路・階段・トイレ等の清掃業務を委託されています。各駅で作業に当たる漬掃労働者は一年契約(六五歳から半年)の非正規労働者で七十歳が定年です。この職場に組合を結成してから七年になります。清掃作業の中でも重労働はトイレ清掃です。長年、東京メトロはメトロセルビスにトイレ清掃を女性に限定すると指示してきたので、組合は「女性だけにトイレ清掃をやらせるな」と要求を続けて交渉していました。

 20春闘交渉で新型コロナウイルス怨染症が拡大する中、トイレ清掃に従事する女性組合員から「感染リスクが大きいトイレ清掃を女性だけでなく男性にもやらせるべきだ」と声があがり、組合はトイレ清掃を女性に限定するのは女性差別であること、コロナ禍のトイレ清掃は感染リスクが高いことを理由に、①トイレ清掃を男性にも担当させる。②トイレ清掃手当五〇〇円を一〇〇〇円にする。③コロナ禍のトイレ清掃に危険手当をつけることを要求しました。

 団体交渉で会社は初めてトイレ清掃を女性に限定しないことを東京メトロが受け入れたと回答しました。その経過を追及すると組合の要求後に行われた両社の会議で東京メトロが女性限定を変えたことかわかりました。手当交渉は継続中ですか職場要求を掲げて女性差別を撤回させたことを報告します。

(メトロセルビス分会書記長 小村光雄)