大阪教育合同労組 京都西山短大で支部を結成   / 全労協新聞 2020年10月号

大阪教育合同労組 京都西山短大で支部を結成 / 全労協新聞 2020年10月号

 


 

大阪教育合同労組

京都西山短大で
支部を結成


 一二八〇年創建の総本山光明寺の学寮を始まりとする京都西山短期大学で働く教職員が組合支部を結成し、現在、法人と労働条件の改善等を要求しています。

 短期大学自身は一九五〇年に設立されていますが、その長い歴史にふさわしい立派な例規集(就業規則)か整えられています。

 しかし、昨年、理事長と教授会が対立した後、理事会が推薦した学長らは、財政状況が改善されたにもかかわらず有期雇用の教員に就業規則を無視した劣悪な労働条件を提示してきました。まだ、多くの留学生を受け入れる国際交流センターで働く教職員に対する不当な扱いが積み重なるようになり、その改善を求めて多くの組合員が加入し、支部を結成するまでに至りました。

 現在までに計四回行なわれた団体交渉では、有期雇用の教員の労働条件について法人とその調整を図っていますが、国際交流センターに対する法人の姿勢は改まることはなく、現在、学長が留学生別科の募集業務に支障をきたす指示書を出すまでになりました。コロナ禍のため募集・受入業務に制約はあるものの、教職員は学生や新入生のために奮闘しています。

 また、昨秋、大阪出入国在留管理局より「適正校」の認定を受け、留学生教育において信用と実績を上げていることから、留学生募集業務への支障は短大の存続を揺るかす事態でもあり、組合員たちは雇用不安すら覚えることになっています。組合は団体交渉を継続し組合員の雇用を守る取り組みを進めます。(書記長酒井さとえ)

支部抱負 

 支部は、多国籍の教職員で構成されています。労働者個人の権利を守るための闘争は、いつしか学生と学生の小さな学舎を守り、時代錯誤の民族差別を正す闘いとなりました。就業規則・教授会決議を踏みにじり、問答無用で学校運営を壟断(ろうだん)する相手です。怯み、立ち竦みそうになる心を支えるものは、濡れ衣を拒み、学生差別を糾し、陥った存亡の淵から学校を救う一念です。(安川俊介)