核兵器禁止条約の批准を訴える / 全労協新聞 2020年9月号
例年ならば、八月三日からの連続的な取り組みとなるところだったか、コロナウイルスの感染拡大の中で、取り組みは大幅な縮小となってしまった。
広島では、八月六日に原爆ドームを人の輪で取り囲む活動がメインとなった。戦後七五年の節目の年に、活動が制約されて非常に残念な原水禁大会となった。
八月六日、原爆ドーム前に集合し、それぞれ工夫した横断幕を持ってドームの周りを人の輪で取り囲んだ。十時半頃、人の輪がつながり、原水爆禁止と世界の平和をアピールした。
平和記念式典では、松井広島市長が初めて核兵器禁止条約の批准を訴えた。だか、平和都市広島からの発信としてはあまりに遅く、もっと強く訴えかけるべきであった。
被爆者が年々亡くなられていく中で、被爆体験の継承がむずかしくなってきている。被爆者が生きているうちに核廃絶の実現に向けて、もっと全力で取り祖んでいかねばならない。