全労協/ 介護労働者・省庁交渉 / 新聞 2020年1月号

全労協介護労働者・省庁交渉 / 新聞 2020年1月号

 

 

 

介護労働者・省庁交渉

職場活動を軸に
介護制度の改善を


 十一月二十五日、介護労働者の省庁交渉が衆議院第二議員会館で行われました。全国一般東京南部ケアワーカー連絡会も実行委員会の連絡先のひとつになり、大阪の介護・福祉総がかり行勣の仲間など全国各地の仲間たちと行っている省庁交渉は五年目を迎えます。今回は、従来の厚労省に加えて財務省の方にも来てもらっての交渉となりました。また、大阪から大阪社保協の日下部雅喜さんも参加をされました。

 

 交渉では職場におけるたたかいで役に立つ発言をいくつかいただくことができました。その一方で、厚労省財務省の担当者とのやりとりの中で介護保険制度の矛盾があらためて明らかとなりました。「介護の社会化」(家族=主に女性の無償労働ではなく社会で高齢者を支えていく)をうたって開始された介護保険制度は二〇年を迎えようとしています。利用者の保険料は上がり、それでも金がなければ充実したサービスは受けられなくなろうとしています。おまけに低賃金で介護の担い手か離れていくという…。問題意識を持っている役人の方たちも矛盾の中で苦しんでいると思います。

 

 職場活動を軸に、利用者の利害とも結びついた制度・政策改善の全国運動の構築が待ったなしの課題となっています。誰もかなんらかの形で当事者になりうる問題です。支援・連帯をお願いします。

 

(全国一般東京南部渡辺学