全労協/ 東海第二原発廃炉東電支援はNO! / 新聞 2019年12月号
十一月十六日、「ストップ!東海原発の再稼動、いばらき大集会」が、水戸で開かれた。折しも、東海村村長が、「原発を『自分にとって必要ない』と言う人は、すべての外部電源を遮断して自家発電だけで生活してもらわなくてはいけない。」というトンデモ発言の直後の集会だ。
静かな熱気に包まれた中で、福島県浪江町請戸の漁業者、大熊町出身の避難者が、苦しみと怒りを切々と訴えた。賛同人の元日本医師会長始め、生協も農協も福祉法人の代表も、再稼働に大反対であると、声高らかに訴えたてえいる。「茨城の恵まれた豊かな土地を守ろう」「安全、安心の阻害物の東海第二は廃炉」「運転開始から四一年経った老朽原発、関連施設を含めると六ケ所村の一・五倍の放射性物質を抱える東海第二は最も危険」「原発の問題は、エネルギーの問題のみならず人権の問題だ」等々と、廃炉に向けての発言が続いた。
集会は、止めよう!東海第二原発首都圏連絡会から鎌田慧さん、脱原発弁護団青木秀樹さんらが報告・挨拶した後に決議文を採択し、成功裏に終えた。その後、七〇〇人の集会参加者が、水戸市の中心街をデモ行進した。
十二年間止まっていた東海第二原発の再稼動を巡って、「新安全協定」の下、東海村を含む周辺六自治体のうち一自治体でも反対があれば再稼働できない「茨城方式」の道筋が示されている。闘いの自信と確信を強め、日本原電の再稼働を断念させよう。