全労協/ 科研製薬が無期転換を確認し和解解決へ / 新聞 2019年12月号

全労協科研製薬が無期転換を確認し和解解決へ / 新聞 2019年12月号


 

静岡県共闘

科研が無期転換を確認し和解解決へ

 

十月二十八日、科研無期転換獲得闘争は、静岡地裁関与和解が成立し、解決しました。皆さんの長期のご支援に厚く感謝いたします。当事者Aさんは、科研製薬静岡工場で十一年間半年契約を繰り返して働いてきました。しかし、会社は、労働契約法第一八条「五年ルール」適用直前、十七年七月末、「一八年三月末日付契約解除」を通告してきました。

 

会社は、でっち上げた「いじめ」「不祥事」を解雇理由としました。私たちは、四回の団体交渉、CUNN首都圏ネットとの「本社攻め」、「けんり春闘」での訴え、毎月の工場前宣伝行動を展開しました。さらに一八年七月、地位確認訴訟を起こしました。そして、今年六月首都圏の皆さんとの「株主総会」行動は、会社の舵を「和解」に切り替えさせました。

 

「和解」骨子は、①会社は「解雇理由とした『いじめ』がAさんの心労至らしめたこと」を遺憾とする、②一八年四月一日、無期転換確認、③同日、会社都合退職確認、④和解内容口外禁止などです。十分な内容ではありませんが、無期転換が確認されたことの意義は大きいと考えます。私たちは、今後もすべての非正規有期労働者とともに、無期転換逃れを許さない闘いを推し進めていきます。