全労協/ 全泰壹烈士49周年全国労働者大会報告 / 新聞 2019年12月号

全労協全泰壹烈士49周年全国労働者大会報告 / 新聞 2019年12月号


 

全泰壹烈士49周年全国労働者大会報告

植民地・独裁との闘いが労働解放運動につながる

 

十一月八日から十日の日程で渡邉議長と中岡事務局長と共に訪韓し、11・9労働者大会の参加、民主労総・金属労組・サンケン労組との面談、韓国の歴史と文化を学びに行ってきました。

 

初日に民主労総のキム・ミョンファン委員長を訪ねました。日比谷メーデーへのメッセージの感謝を伝え「全労協三〇年誌」を手渡しました。委員長からは、「四九年前に労働基準法の代わりに自分の体を燃やしたチョン・テイル烈士の叫びが、現在の韓国社会でどのように続いているかを振り返る集会である。明日は、ムン・ジェイン政府の労働政策逆走を糾弾して、労働改悪の粉砕、労働基本権を勝ち取るためゼネスト闘争を宣言し、これ以上われわれは我慢しないことを政府と国会に警告する予定である」と話がされました。

 

次に金属労組のキム・ホギュ委員長を訪ねました。「輸出規制」についは、「現場に影響は無く日本側が大変なのでは」とのことでした。また、日本企業の「韓国日立化成」と「韓国ダイセル」で誠実な交渉を求めて長期ストに突入している当該から支援の要請を受けました。

 

二日目は午前中、韓国サンケン労組のキム・ウニョンさんと意見交換を行いました。最近の労働運動の状況について、一九八〇年代は活動家が中心だったが今は一般人で特に女性の決起が盛んである。一方、右派勢力が「赤旗」を掲げて集会やデモをしている。怒りの矛先は日本ではなく「安倍晋三」である等の話しがありました。

 

圧巻の10万人労働者大会

 

午後は労働者大会とデモの参加です。会場の周辺で単産ごとに集会を行いデモで結集してきます。道路を閉鎖した会場に十万人が結集した姿は圧巻でした。舞台には超大型ビジョンが設置され、踊り・労働歌ありで、さながらライブ会場にいる感じです。キム・ミョンファン委員長は主催者挨拶で「もっと力強い民主労総の総団結、労働解放の道に!」とゼネスト闘争の呼びかけを力強く行いました。国際連帯発言では日本からの全労協渡邉議長が紹介され、「国家間の関係がどうあろうと、私たちの連帯こそが、アジアの友好に発展する。皆さんが今直面する課題を共有し、友情をさらに確かなものにしていこう」と挨拶を行いました。デモでは大型のサウンドカー先頭に国会まで行進し、正門で制止されたので抗議行動に移りました。

 

三日目は、西大門刑務所資料館で独立運動家・民主化運動家の監獄と犠牲の実態を学習し、日本大使館前の「慰安婦像」では交替で監視行動を行っていた女子大生と交流し、南大門市場で衣食文化を堪能しました。

 

今回の訪韓で植民地支配、独裁政権に対する民衆の闘いが今の労働解放運動に引き継がれていることを学びました。最後に、フジビ闘争時にキム・ウニョンさんと約束した「韓国に会いに行く」ことが果たせました。来年の五〇周年大会の参加を追求していきたいと思います。

 

全労協事務局次長 久保聡

 

 


 http://www.labornetjp.org/worldnews/korea/knews/00_2019/1573370792102Staff

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http://www.labornetjp.org/worldnews/korea/knews/00_2019/1573370826494Staff

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