全労協/ 雇い止め公募を撤回 / 新聞 2019年10月号

全労協雇い止め公募を撤回 / 新聞 2019年10月号

 

 

●全統一千葉市非常勤嘱託職員分会
 雇い止め公募を撤回


 全国自治体で「会計年度任用職員」制度が来年四月から始まるが、条例・規則の整備が進む中、雇用不安が大きな問題となっている。千葉市でも今年三月、労組に「提案書」で次の二点が示された。

●制度の移行にあたっては、更新はせず、全員公募を行い、選考を経て採用を行う。
●公募を経ない再度の任用は、二回を限度とする。

 私たちは図書館で働く非常勤職員だ。二十三年前、全統一に加入し「雇い止め制度」を廃止させて以来、雇用を更新し、サービスの維持向上に貢献してきた。「提案書」には若干の経験加算や期末手当等のプラス面もあるが、雇用がなくなれば何の意味もない。

 私たちは直ちに団体交渉を申し入れ、国会附帯決議に反すること、士気やサーピスの低下につながる等の理由で撤回を強く要求。同時に市議会議員や市職労を訪問し、この「雇い止め公募」制度の問題点について理解を求め、内部では勉強会を開き、他自治体労組との情報交換等を行い組織化を進めた。五月に市職労が提案に合意するなど制度自体を覆すのは厳しい状況だったが、粘り強く交渉や折衝を重ね、ついに八月、図書館においては「移行時の雇い止め公募をしない」ことを確約させた。組合員が大きく増えたこともうれしい。引き続き、三年目公募制の撤回を求めて
頑張りたい。

全統一労働組合千菓市非常勤嘱託職員分会)

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