東京水道 三年半闘い解決ヘ / 全労協新聞 2021年7月号

東京水道 三年半闘い解決ヘ 全労協新聞 2021年7月号

 


#全労協

 

全水道東京水道労働組合

不当労働行為救済を
三年半闘い解決ヘ


 東水労が二〇一七年及び二〇一八年に不当労働行為救済を求めた東京都労働委員会事件は、三年半以上にわたる争議のすえ「和解」により解決した。


 東水労は、東京水道(株)TW、(当時:東京水道サービス(株)TSS)による組合敵視、団交拒否・不誠実団交、不利益収扱、支配介人の不当労働行為に、本社前抗議行動を展開しなから解決を求めてきた。

 当時、TSSでは終電が過ぎて帰宅できない超過勤務が横行し、その改善を求め複数の社員が連名で提出した「改善要望書」に社員ー名が首謀者として名指しされ、退職強要・複数の幹部職員によるパワーハラスメントが行われた。社員は東水労に相談・組合加入し、団体交渉を要求したが、「パワハラ、退職強要は無かった」とTSSは主張して以降団体交渉を拒否した。

 都労委の調査の場で、労働委員会から正常な労使関係を築くことを目的に二回にわたり和解が提案されたが、東水労はパワハラの事実を認めない会社の姿勢、組合員への謝罪がないことから和解に応じなかった。

 三月の団交で、TWが組合員ヘのパワハラの事実を認め謝罪したこと、「和解に向けた回答」「労使間協議と基本協約」、委員長とTW人事部長の会談で和解を判断した。

 TWは未だ会社合併の混乱の中にあり社員が安心して働く職場環境ではない。基本協約と和解協定の基、TW社員の組織化に向けて取り組みを行う。

(全水道東水労 寺嶋豊)

 

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