プレシア工場で働く皆さん!私たちは、中部工場閉鎖に大反対!
4月6日、プレシアのグループ会社であるスイートガーデン(SG)は、突然、一方的な「中部工場の閉鎖通告」を行いました。SG中部工場には正社員・契約社員・パート・アルバイト・派遣など、250名ほどが働いています。この問題は、中部工場労働者だけの問題ではありません。
工場閉鎖の本当の原因は、プレシア藤木会長の無謀経営だ!
■全員解雇に等しい中部工場閉鎖■
中部工場閉鎖について会社は、「赤字ではないが閉鎖」と何の臆面もなく主張しました。それは、現場の労働者にとっては許しがたい説明です。「やむにやまれぬ…」ではないのです。会社の利益のために、労働者の生活はどうなろうと知ったことではない、というのが会社の態度です。厳しい雇用情勢の中、転勤(神戸・埼玉・九州の工場などへ)に応じられる正社員のみ雇用が継続し、それ以外の約9割の労働者が失業させられようとしています。工場閉鎖は実質的な全員解雇です。
全員解雇となるような工場閉鎖の場合には、「(人員の)削減措置が企業経営上、十分な必要性に基づいていること、ないしはやむをえない措置と認められること」という要件が必要です。SG社は、今期、役員や管理職の賃金カットも行ってないし、工場だけでも新入社員18人(中部工場3人)を採用しています。
■中部工場閉鎖の本当の原因はプレシア藤木会長の無謀経営の結果ではないのか!■
2年前、プレシアは全額借金の36億円でSGを購入し、この借金の返済だけで6~7億が必要と推定されます。他方、2005年のプレシアの売り上げは80億前後で利益が3~4億と言われています。これだけ多額の借金を抱え、プレシアの財務内容は非常に厳しい事態になっていると想像されます。それにSGの売り上げの低迷、昨年来の国際金融危機の中での銀行の貸し渋り、貸し剥がし圧力により、プレシアは子会社であるSG中部工場の売却を決断し強行したのではないか、と私たちは考えています。
中部工場の閉鎖は、事業欲を満たすために無謀な借金をした藤木会長に一切の責任があります。200人以上のSGの労働者の雇用を奪い、生活を困難に陥れる犠牲を認めることはできません。
■プレシア・グループ労働者全員の問題■
これはSG中部工場労働者だけではありません。SGやプレシアの労働者も、藤木会長の強欲のために犠牲を押し付けられています。
本来なら、労働者に配分され、賃金や条件向上をもたらすはずの利益のほとんどが、経営者の無謀な借金のために銀行への返済に充てられているのです。このような理不尽な経営者に黙っていては、好き放題に使い捨てられるだけです。
労働者無視の身勝手な経営を変えるために力を合わせよう!
このような理不尽な経営を放っておいたら、ますます労働者の犠牲は大きくなります。中部工場の労働者の犠牲でプレシアグループ労働者が助かることはありません。労働者の使い捨てに味をしめた経営者がますます横暴になるだけです。
私たちは、黙って工場閉鎖などさせません!
また、自立労連がここ数年で経験した争議では、会社が破産したり事業所が閉鎖される事態でも、全国の仲間の支援を受け籠城して、生活自立支援金などを勝ち取った事例も多くあります。
<第1>に、ぜひとも、SG中部工場労働者の雇用を守る闘いに連帯してください。
中部では、工場閉鎖を撤回させ、謝罪させる闘いが行われています。
会社が隠蔽している閉鎖の本当の理由を明らかにさせ、一切の責任が会社にあることを認めさせ、閉鎖撤回を実現するために頑張っています。詳しくは、ブログに載っています。激励メッセージを寄せてください。
<第2>に、正社員・契約・パート・アルバイト・派遣など、雇用形態の違いを超えて全員が団結し、雇用確保に向けた動きを作り出していきましょう。
閉鎖を口実にした、アルバイト・パート・契約労働者への、契約期間・契約時間の短縮や契約打ち切りを絶対に許しません。経営のやりたい放題を許さない声を上げていきましょう。
<第3>に、SG・プレシア経営者に対し、社会的責任を問う声を強めていくことです。
私たちの上部団体である全国一般労働組合全国協議会、また全労協や各地の共闘団体、各地ユニオンネットワークなどから、SGとプレシアに対して抗議ファックスを続々と送りつけられています。全国の心ある労働者が、一方的な雇用破壊である中部工場の閉鎖に反対し、プレシアに対する、社会的な抗議の声が、広がっています。
中部工場の労働者を孤立させず、プレシア経営の雇用責任を取らせていくことは、全てのプレシア・グループの労働者にとって、今後の自分たちの運命・待遇を決めていくことになります。
あなたの声を自立労連に。電話で、メールで、ブログで、ビラまき人に…。この神奈川にも、私たちの仲間がいます。
全国の労働者と連帯して雇用確保・閉鎖撤回、安心して働ける職場・労使関係作りにむけて、いっしょに力を合わせましょう!