全労協/ ゼネラルユニオン(大阪) 二社で賃上げの闘い / 新聞 2019年7月号

全労協ゼネラルユニオン(大阪) 二社で賃上げの闘い / 新聞 2019年7月号

●ゼネラルユニオン(大阪)

二社で賃上げの闘い


 語学学校ECCでの要求は「時給三〇円の一律賃上げ」である。会社からの現時点での回答は「常勤講師一〇円、非常勤講師一五円の一律」で(もっとも、当初は会社側は一律賃上げそのものに反対していた)、加えて「評価の高い者には更に上積みする」というものである。

 五月末から六月第一週に予定されていたストライキは、団体交渉に時間の余裕を与える配慮から六月末からに延期された。しかし、賃上げ以外にも年間労働日数、契約更新回数上限、定年に関する問題があり、会社が賃上げの上積みを拒んだ場合には、それらの要求も前面に出てくる可能性がある。

 同じく語学学校ベルリッツでは、昨年は賃上げナシだったことから、今年は時給/月給の八%引き上げを要求している。初めて「一律賃上げ」を重視した取り組を展開中だ。現時点での会社側の回答は「評価に基づく賃上げのみ」というものである。これまで組合は収入保障、授業以外の労働への給与支払いなどを実現し組合員の生活改善に大きく貢献してきたか、会社はこれらについて「経費がかさむようになった」と評している。交渉は継続中となっている。

 上記の会社の競争相手である会社のGABAは(特にベルリッツにとっては)、この教師との契約を業務委託(「雇用」でなく)にして社会保険、残業手当、有給休暇などを一切教師に与えすに経費を削減している。GABAとの交渉と闘いも強まるであろう。