第27回大阪全労協大会 / 全労協新聞 2016年9月号

第27回大阪全労協大会 / 全労協新聞 2016年9月号


全労協
http://www.zenrokyo.org/

全労協新聞
http://www.zenrokyo.org/simbun/sinbun.htm
より


第27回大阪全労協大会

労働組合
しっかり闘おう


七月三十日、大阪全労協第二七回大会が開催された。何とか若返りを!と思いながらなかなかそうはいかない!職場を完全退職し組合員籍を外れて役員を辞職しても後を埋めるのに苦労する!

 一方で増大する一方の非正規雇用問題が大きな課題として浮上している。ゼネラルユニオンの闘いは、非正規腰用の賃上げを求めてストライキを行い、組合員の拡大を勝ち取っている。労契法二十条裁判闘争を継続する郵政ユニオンなど、非正規の闘いは雇用継続こそ、という守りの闘いから労働条件の抜本的向上ヘ向けた攻勢的な闘いへと進みつつある。また、その一方で進む高齢化社会の中で劣悪な労働条件下で労働相談活動を進める介護労組の取り組みもこれからの私たちの闘いを切り開くに違いない。

 大会は、新加入のNHKスタッフユニオンを迎え、苛烈な組合潰しと闘うガーナ人労働者の闘いなどすべての争議支援を誓い、新執行部のもと団結を固めて終了した。

 二部では映画「フツーの仕事がしたい」を上映、その後土屋トカチ監督と、関西アルバイトユニオン役員とのシンポジュームを開催。トラック労働者の過酷な現実と闘いを目に焼き付けた。葬儀場までおしかけて組合潰しを強行する会社。玄関前でその映像を大きな手作りスクリーンで映され親会社も争議解決に踏み出したシーンに皆感動。

 そしていまや学生アルバイトでありながら責任を押しつけられ学業にも齟齬を来しているプラックバイトの実態を聞いた。現場ではアルバイトばかりが働いており、低賃金の中で責任まで負わされている。学生ユニオンの発言で印象的であったのは、大学に今自治会がない、ということ。そのために、学生が自分たちの意見を発言する場がない。なんとか自治会を作りたいというのが、学生ユニオンの人たちの真意であった。

 「自己責任」ばかりが叫ぱれ、権利を主張するすることが特別なことのように見られることがこの悲惨な社会状況を作り出している。今こそ労働組合がしっかりと生活と権利を守る闘いをして行かなくてはと、感じた大会であった。