全労協/ 飯舘村蕨平焼却場 被曝労働裁判を支えていこう / 新聞 2019年7月号

全労協飯舘村蕨平焼却場 被曝労働裁判を支えていこう / 新聞 2019年7月号

飯舘村蕨平焼却場

被曝労働裁判を
支えていこう


 福島県内の各地で建設され、数年の運用をしては解体されている放射能汚染ごみ仮設焼却炉。そこには多くの労働者が働いているが、その労働の実態は見えてこない。放射線防護対策がキチンとなされているのか実態はわからないままだ。

 そんな中、昨年八月、飯館村蕨平の仮設焼却場で一年七か月働いたトモさんは働いた環境が、焼却灰が舞う中で十分な放射線防護対策が取られぬまま働かされたため健康不安から退職を余儀なくされたことによる損害賠償三八〇万円の支払いを求めて労働審判を申し立てた。しかし相手方日揮は非を認めようとせず、調停は不調に終わり本訴へ移行することになり、その第一回裁判が五月二十四日福島地裁にて開廷された。

 仮設焼却場で働いた労働者の被曝労働裁判とあって法廷にはTVカメラも入り、報道関係者も多数駆け付けた。トモさんは言う「今も放射能汚染ごみ焼却場で同様な作業が行われているとしたら労働者は使い捨てです。この裁判を通して現場作業の実態を広く知ってもらい、労働環境の改善になればと思います」と。

 全労協も協力し飯館村焼却炉被曝労働裁判を支援する会も発足した。組織をあげて支えていこう。

 次回裁判は8月5日13:30

脱原発プロジェクト瀧秀樹)