全労協/ 福島フィールドワーク報告 / 新聞 2018年12月号

全労協福島フィールドワーク報告 / 新聞 2018年12月号



全労協新聞
より


福島原発事故を風化させない


福島フィールドワーク報告
福島の現状を知り脱原発の強化を!

十一月十七日〜十八日、全労協脱原発プロジェクトは「福島の現状を知り、脱原発の取り組みを強化しよう」と福島フィールドワークを催行した。

放射能汚染ごみ焼却問題に取り組んでいる和田央子さんに案内をお願いし、十三人の参加で福島原発事故後七年を経過した中で何が起こっているのかを駆け足で学んだ。

一日目は浜通で展開されている「福島イノベーション・コースト構想」に基づく施設や汚染ごみ焼却場、最終処分場の見学を中心に見学した。

常磐共同火力勿来発電所。三〇〇〇億円をかけた発電所は石炭火力。新たに埋め立てて造られた人工島とそこに渡る小名浜マリンブリッジを見る。大規模貯炭場だ。

「りぷるん福島(旧エコテックセンター)」では施設内を見学。十万Bq/㎏以下の焼却灰などの最終処分場だ。気になったのは焼却場から現場まで焼却灰袋を運ぶトラック運転手の被曝。説明をしてくれた職員曰く「ドラム缶に詰めた場合で(線量は)二〇から三〇μSv位ですかね」。

富岡仮設焼却場、楢葉町仮設焼却炉、周囲のフレコンバックの山を車中から見た。富岡駅を見学し、夕方はいわき常磐公民館で現地の組合との交流会。いわき水道労組、いわき自由労組、福島原発労働者相談センターの狩野市議を交え意見交換。

二日目は和田さんの講演の後に三春の「こみゅたんフクシマ」。いかに福島の復興事業が進められているかの広報施設だ。一時間ほど説明を受け最後は田村市大越町の汚染樹木を使うバイオマス発電所計画地へ。反対運動をしている環境を守る会の方々七人と交流。話を伺った。

二日間駆け足でのツアーだったが様々な問題点が見えてきた。詳細報告は別途冊子にまとめる予定だ。