全労協/ ユニオンお互いさま 日通の横暴許さない / 新聞 2018年8月号
●ユニオンお互いさま
日通の横暴許さない
七月十二日、日本通運を訴えた『無期転換逃れ地位確認等請求事件』の第二回公判は傍聴席も満員となり、今後闘い続けるための大きな元気を支援者の皆さんからもらった。
日通無期転換逃れ裁判は、日本通運に五年十カ月(派遣時も含めると七年四カ月)、働いてきた有期契約社員のOさんを労働契約法十八条の無期転換権が発生する前日の三月三十一日をもって雇い止めしたことで提訴した。
争点は、無期転換権が発生する前に雇い止めした労働契約法十八条の『潜脱行為』。労働契約法が改正された後の更新時に、不更新条項を挿入し、その説明を求めたら「契約書の様式が変わっただけ、不利にするようなことはしないから」と満足のいく説明がないまま、その後も更新し続けてきた。
働き続けられる期待を無視し、合理的理由もない雇止めは労働契約法十九条違反である。非正規労働者が二千万を超え、無期転換権を有する労働者が四五〇万人、社会的責任を果たそうとしない企業。「正社員の退職後の職を確保するため、契約社員はその調整弁」と団体交渉の場で言い放つ日本通運。こんな企業の横暴は許せない。Oさんもお互いさまも最後まで闘う。