ユニオンお互いさま(日通労契法18条裁判 控訴審) / 全労協新聞 2021年4月号

ユニオンお互いさま(日通労契法18条裁判 控訴審 全労協新聞 2021年4月号 

 


#全労協 


ユニオンお互いさま(日通労契法18条裁判)
無期転換逃れを許さない!


 三月十五日、日本通運の無期転換逃れに対する東京高裁第一回控訴審では、東京地裁不当判決に対しOさんの仕事が雇止め解雇の七ヵ月前に失注した、あるいは職務限定社員であるなど、一職場、一個人の雇止め問題ではないことを訴えた。日通の無期転換逃れは、労契法十八条の潜脱であり、全社的に行われた行為です。Oさんに対する雇止め(解雇)の事実経緯を無視した東京地裁の判決は不当です。

 派遺から七年半、直接雇用となってから五年十ヵ月働いているOさんの継続雇用への期待を無視し、日通の無期転換逃れの雇止め(解雇)は「有期を全員無期にしたら大変なことになる」という法の趣旨を無視した労働者の便い捨てです。労働法の適用から除外された非正規雇用労働者の雇用不安のために施行された法律が日通により形骸化させることは許されません。

 裁判は、五月十七日に高裁での電話会議が行われ、その後法廷で開かれる予定です。東京地裁の誤った判断を正し、公正・公平な審理が行われることを求めています。東京高裁に向けた署名活動にご支援をお頴いします。

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