郵政ユニオン
均等要求にゼロ解答
怒りのストライキ
郵政ユニオンは18春闘要求に対する会社回答を不満として三月二十日、全国十一拠点(盛岡中央、浦安、銀座、浜松東、左京、大阪城東、神戸中央、かんぽ生命神戸、垂水、呉、北九州中央)でストライキに六八人の組合員か突入しました。二十人が非正規の組合員でした。今年ははじめて「かんぼ生命」から女性の組合員がストに立ち上かりました。
郵政ユニオンは18春闘を労契法二〇条裁判の東西地裁判決の勝利を武器に格差是正の春闘として位置づけ、均等待遇要求を具体的な獲得課題として一つでも二つでもかちとることをめざしてたたかいました。八回に及んだ賃金交渉において、会社から均等待遇について「これまで以上に踏み込んだとりくみ」という考え方を示させすことはできました。三月十五日に示された最終回笞では均等待遇要求に関してはほぼ「ゼロ回答」であり、逆に正社員・非正規社員の処遇改善のための原資の生み出しを理由に既存の正社員の制度と手当の削減・廃止に踏み込んできました。今春闘でJP労組は郵政ユニオンが二〇条裁判でかちとったほぼ同じ手当と休暇を「格差是正要求」として、はじめて要求しました。結果はJP労組の要求に応える形で、会社は「踏み込んだとりくみ」とは全く程遠い内容の回答を行なってきました。これは、会社とJP労組が「グル」になったとしか言いようのない回答であり、労契法二〇条裁判対策という以外ありません。
経済要求では一定の回答はあったものの、ベアは三年連続で見送られました。十五日の最終回答後の十九日、会社は今期の通期純利益の上方修正(四千億円↓四千五百億円)を発表しました。発表では「内部留保を充実、株主配当の増配」はあったものの、労働者への分配・還元は二回もなく会社の対応はまさにだまし討ちそのものです。郵政ユニオンは18春闘をしっかりと総括し、東西控訴審の勝利、非正規労働者の期侍に応えきる均等待遇の実現をめざしてたたかい抜く決意です。
●大阪城東局
5人がスト突人