郵政ユニオン 怒りのストライキ / 全労協新聞 2018年4月号

郵政ユニオン 怒りのストライキ / 全労協新聞 2018年4月号

職場・地域から18春闘を闘おう!


郵政ユニオン

均等要求にゼロ解答


郵政ユニオンは18春闘要求に対する会社回答を不満として三月二十日、全国十一拠点(盛岡中央、浦安、銀座、浜松東、左京、大阪城東、神戸中央、かんぽ生命神戸、垂水、呉、北九州中央)でストライキに六八人の組合員か突入しました。二十人が非正規の組合員でした。今年ははじめて「かんぼ生命」から女性の組合員がストに立ち上かりました。

 日本郵政本社前では雨の中一五〇人が参加してスト突入集会か行われ、全労協から金澤議長、全労連から橋口事務局長代行か連帯のあいさつがありました。

 郵政ユニオンは18春闘を労契法二〇条裁判の東西地裁判決の勝利を武器に格差是正春闘として位置づけ、均等待遇要求を具体的な獲得課題として一つでも二つでもかちとることをめざしてたたかいました。八回に及んだ賃金交渉において、会社から均等待遇について「これまで以上に踏み込んだとりくみ」という考え方を示させすことはできました。三月十五日に示された最終回笞では均等待遇要求に関してはほぼ「ゼロ回答」であり、逆に正社員・非正規社員の処遇改善のための原資の生み出しを理由に既存の正社員の制度と手当の削減・廃止に踏み込んできました。今春闘でJP労組は郵政ユニオンが二〇条裁判でかちとったほぼ同じ手当と休暇を「格差是正要求」として、はじめて要求しました。結果はJP労組の要求に応える形で、会社は「踏み込んだとりくみ」とは全く程遠い内容の回答を行なってきました。これは、会社とJP労組が「グル」になったとしか言いようのない回答であり、労契法二〇条裁判対策という以外ありません。

 経済要求では一定の回答はあったものの、ベアは三年連続で見送られました。十五日の最終回答後の十九日、会社は今期の通期純利益の上方修正(四千億円↓四千五百億円)を発表しました。発表では「内部留保を充実、株主配当の増配」はあったものの、労働者への分配・還元は二回もなく会社の対応はまさにだまし討ちそのものです。郵政ユニオンは18春闘をしっかりと総括し、東西控訴審の勝利、非正規労働者の期侍に応えきる均等待遇の実現をめざしてたたかい抜く決意です。


大阪城東局

5人がスト突人

 三月二十日十三時三〇分、雨か降りしきる中、大阪城局前においてスト突入集会は始まった。城東支部執行部五人が十三時四五分から三時間のストに突入し、五〇人を超える仲間からの拍手の中集会に合流。近畿地本、大阪府議会からの挨拶、大阪労連、大阪全労協、おおさかユニオンネットワークと地域の仲間の連帯挨拶のあと、スト参加者五人が決意表明を行った。「今回の回答はゼロ回答ではない。マイナス回答だ!」と、年末始勤務手当の年末手当の廃止、一般職の住居手当廃止などマイナスであり、決して許されるものではなく、全力で闘い抜くとの決意が述べられた。集会後は、近畿支社に場を移し、18春闘勝利に向け闘いを展開した。