郵政 全国15職場でストライキ突入 / 全労協新聞 2021年4月号

郵政 全国15職場でストライキ突入 全労協新聞 2021年4月号 

 


 
郵政産業労働者ユニオン

ベアゼロ抗議・格差是正に向けて
全国15職場でストライキ突入


 三月十九日、郵政ユニオンは六年連続のベアゼロなどきわめて不誠実な回答に対し、要求の実現めざし全国十五職場、二六人の組合員がストライキに突入しました。郵政本社前で「ストライキ突入集会」を開催しました。

 日巻委員長は、三月十八日の会社の正式回答に対し、①正規・非正規社員のベースアップは困難②一時金は昨年同様、四・三ヵ月③均等待遇要求についてはほぼゼロ回答という極めて不誠実な回答だと報告。

「コロナ禍だから」「日本郵政の経営が厳しいから」と私たちの要求に背を向けるのではなく、「コロナ禍でこそ生活できる賃金の引き上げ」を行うべきだと強調しました。格差是正では最高裁判決は「格差是正に向けた大きな一歩だ」と指摘し、今春闘で改正提案されなかったことを強く抗議しました。さらに委員長は、日本郵政グループに対し「責任ある姿勢を示すべきだ」と強調し、郵政関連労働者の賃金引き上げと均等待遇を勝ちとるため全力で闘う決意を述べました。

 全労協の渡邉議長は、賃金引き上げを要求することは、決して恥ずかしいことではないと強調し、生活実感にそった要求をたかく掲げることが必要だと述べ、参加者を激励しました。全労連の黒澤事務局長は、国民春闘共闘のまとめでは、昨年を上回る回答を引き出していると指摘、格差是正では、最高裁判決をもとに多くの組合が要求を出していると報告しました。

 ストライキ突入者で東京地本の松原書記長は、「早朝から目黒局で宣伝行動をとりくんだ」と報告、「コロナ感染の不安のなか働く労働者に対し、六年連続のベアゼロは納得できない」と引き続きたたかいをすすめる決意を述べました。関東地本の落合書記次長は、コロナ禍でエッセンシャルワーカーとして働く労働者に何の報いもない回答を強く批判、かんぽの問題は会社の責任でありゼロ回答に対し抗議しました。本社前集会は一〇〇人が結集し、抗議と怒りのシュプレヒコール日本郵政本社を席巻しました。
 

 

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