スクラムユニオン・ひろしま フィリピン実習生の強制帰国を阻止 / 全労協新聞 2017年9月号

スクラムユニオン・ひろしま フィリピン実習生の強制帰国を阻止 / 全労協新聞 2017年9月号


全労協
http://www.zenrokyo.org/

全労協新聞
http://www.zenrokyo.org/simbun/sinbun.htm
より



スクラムユニオン・ひろしま
フィリピン実習生の強制帰国を阻止



H工業で働くフィリピン実習生のRさんは、休日に仲間と酒を飲み、二階ベランダから転落し、背骨を骨折してしまった。全治三か月の大ケガであった。すでに一年の実習を終えるところで、二年目の契約を済ませたばかりの出来事であった。

問題は、治療に三カ月もかかるのならと、H工業とF受入協同組合が彼を母国に送り返そうとしたことである。これは事実上の解雇に当たる。相談を受けて、すぐさまH工業との団交を行なった。F受入協同組合の担当者も同席させた。

団交には、H工業の取締役と部長が出席した。団交は、会社が非を認めて、ケガが治ったら再就労させることで確認された。

また、休業期間中は傷病手当の手続きをすることを確認させ、生活維持に支障がないようにした。もし、Rさんがスクラムユニオン・ひろしまに加入せず、そのまま母国に帰らされていたら、莫大な借金を抱えて生きていかなければならなかった。そう考えると、大きな成果であった。