全労協第28回大会を開催 ③ / 全労協新聞 2016年10月号

全労協第28回大会を開催 ③ / 全労協新聞 2016年10月号


全労協
http://www.zenrokyo.org/

全労協新聞
http://www.zenrokyo.org/simbun/sinbun.htm
より



権利は譲らず、差別を許さない!安倍政権打倒へ
全労協第28回大会を開催

貧困・差別・格差を許さない
総がかり運動をつくろう!



安倍政権打倒ヘ
新役員体制で出発



 平和フォーラムの藤本泰成共同代表、社民党福島みずほ副党首から激励の挨拶を受け、二日目の討論に移った。

 練馬全労協の三澤代議員から練馬の地域共闘が最賃闘争や戦争法廃止の闘いなど、全労連系や運合の一部労組と共に市民も参加して闘われ成果を上げていること、総がかり的な運動が求められていると意見が表明された。

 京都総評の藤原代議員は京都ユニ方ンの三〇七日にわたる職場占拠ストライキによって逃亡していた社長一族を遂に交渉にひきづりだして勝利和解を勝ち取ったこと、そして裁判でも職場占拠の正当性・合法性を認めさせてきたとの報告がなされ、会場からは大きな拍手か送られた。

 大椿代議員(大阪教育合同労組)からは安倍政権の戦争政策に教育労働者が駆り出されようとしていること、教育の国家統制と闘かうことの重要性が指摘された。神奈川県共闘の宮沢代議員は全労協青年委員会の立場から、青年運動飛躍に向けた決意と各労組の協力要請が行われた。

 静岡県共闘・岡本代議員からはブラジル人労働者にかけられたマタハラとの闘い、外国人労働者によるグローバルユニオン結成の闘いが報告された。全統一労働組合・佐々木代議員からは移住労働者が直面しているの最近の動向と具体的相談例が紹介され、通訳問題など困難性があるがしっかり労働者として運帯を強化していこうと呼びかけか行われた。

 北区地域ユニ方ン・千葉代議員からはJR東日本子会社の争議報告、ならびにコンピニの店舗統廃合に係わる雇い止めなどに対応する体制作りが指摘された。最後に東京全労協から寺嶋代議員から沖縄と連帯する闘い、本土や現地での闘いを強化しようと提案が行われた。

 討論を集約して中岡事務局長は以下のまとめを行った。

全労協らしさである「権利は譲らない・差別を許さない」を基調に、争議をしっかり位置づけ、全力で支援を拡げ勝利に結びつけよう。闘いは裁判官をも動かす力を発揮することが必要。
②安倍政権の反動攻勢、戦争する国作り政策は排外主義や弱者切り捨ての風潮を生んでいる。私たちの闘いは日本人労働者・外国人労働者そして市民が一つになって闘うことが求められている。
③貧困と格差が進み、貧困がさらに幾層にも重なり、絶対的貧困も拡大している。そこは高齢者、外国人がターゲットになろうとしている。
④最賃の引き上げによって影響を受ける労働者が拡大している。最賃闘争は中小零細企業労働者、非正規労働者の生活底上げに欠かせない闘いとなっている。最賃闘争を重視しよう。キャンペーン、キャラバンに全国で取り組み成功させよう。
⑤これらの闘いは各組織が個々に闘っている。現状を打破し、安倍政権を打倒するためには労働者・労働組合の垣根を越え、市民運動とも共同した大きな社会運動を創り出す必要がある。貧困・差別を撲滅する総がかりの運動が求められている。全労協はその役割を積極的に担っていこう。

 事務局長のまとめを受けて採決が行われ、満場一致で活動方針が決定した。続いて会計報告、予算案について久保事務局次長から財政小委員会報告が行われた。財政状況は厳しいものがあるが、今後の財政健全化にむけた検討の必要性について指摘を受け、採決の結果全員一致賛成で採択した。

 新役員体制については役員選考委員和田委員長から別掲が示され、常任幹事の田宮高紀氏、倉林浩氏の退任と新たに常任幹事として斎藤正和、中村知明両氏、また会計監査は中村賢氏の退任にともなう後任に渡辺隆氏が推薦され、これも満場一致で採択された。退任する倉林さんから挨拶が行われ、新任の中村さんが決意を表明し、新役員を代表して金澤議長が今後一年の闘いに向けた挨拶を行い新体制は出発した。