全労協第28回大会を開催 ② / 全労協新聞 2016年10月号
全労協
http://www.zenrokyo.org/
全労協新聞
http://www.zenrokyo.org/simbun/sinbun.htm
より
権利は譲らず、差別を許さない!安倍政権打倒へ
全労協第28回大会を開催
貧困・差別・格差を許さない
総がかり運動をつくろう!
争議の勝利と
最賃闘争強化を提言
第一日目の討論には一四人が参加した。東部全労協・代議員として全国一般全国協東京労組全労らパワハラと闘う富士グループ争議とFAユナイテッド航空争議について当該組合員と共に報告と支援、署名の取り組みへの協力が求められた。
全国一般全国協代議員東京労組野中代議員からは争議と組織化の状況について報告が行われた。特にフジビ闘争については当該組合員の小金井さんから、親会社である富士美術印刷による組合員三人に対して起こされている損害賠償裁判について東京高裁の不当判決か出され、現在労働弁護団の協力を得て最高裁闘争が行われていること、闘いのさらなる強化を進めるための支援要請がおこなわれた。
全国一般全国協東京東部労組の矢部代議員から個人タクシー協同組合の女性事務員七人がパワハラ、セクハラを止めさせるために組合を結成し、ストライキを行って理事者に職場の改善を迫る闘いが報告され、東部労組メトロコマース支部の後呂代議員から非正規労働者差別を許さないとして闘ってきた労契法二〇条裁判、並びにストライキの取り組み状況が報告された。この二〇条裁判を勝利させると共に、非正規労働者の処遇改善を実現させ、これまでの闘いに頂いた支援には支援で返したいと決意が述べられた。
ユニオンネット埼玉の渋谷代議員からは塾講師の雇い止め、残業未払いの裁判闘争ヘの協力が訴えられた。全統一労働組合佐々木代議員からは井上眼科病院不当解雇撤回闘争の勝利報告と支援への御礼が述ぺられた。闘いの中では裁判闘争にも完全勝利してきたことが報告された。
郵政ユニオンからは日巻代議員が発言に立ち、春闘で実施した全国拠点ストヘの支援に感謝の意が述べられ、東京と大阪地裁で進めている労契法二〇条裁判の進捗状況並びに報告会への参加要請が行われ、非正規労働者・期間契約社員の処遇改善に向けて闘いを進めていくとの決意が述ベられた。メーデーについて代々木中央メーデーと日比谷メーデー開催に際して闘うエールの交換が実現したことをうけ、さらに共同の取り組みを求める意見が表明された。
大阪教育合同労組の大椿代議員からは三月のアメリカ・レーバーノーツ大会に参加した報告がおこなわれ、アメリカ非正規労働者の闘いやシ力ゴ教育労働者のストライキに参加し大いに励まされたこと、日米労働者の連携交流、国際連帯活動をもっと進めて欲しいとの要望が出された。
全国一般全国協・嶋田代議員からは最賃闘争の取り組みについて発言が行われた。まず、今年度の最賃が二五円引き上げられたことに触れ、まだまだ十分ではないが、この引き上げによって賃金の引き上げが可能となる労働者は三〇〇~五〇〇万人にもなり、最賃引き上げを求める闘いは労働組合に参加できていない労働者にとって非常に重要であること、十月から引き上げられる最賃引き上げを米組織の労働者にもしっかり宣伝し、労働者の生活底上げに尽くそうと発言があった。
全統一労働組合・烏井代議員からは質問意見として活動方針に提起された貧困と格差をなくす総がかり行勣の取り組みについて外国人労働者・移住労働者の視点が大事ではないか、今後、少子化の中で技能実習生や移住労働者の受け入れが必然的に進む中、排外主義も拡大している。今後移住労働者はさらに拡大していく方向にある。貧困・差別はこうした外国人労働者・移住労働者の視点からもしっかり取り組んでいく必要があると意見表明が行われた。
最後に神奈川県共闘の宮沢代議員から神奈川で闘われている争議の青葉台郵便局の雇い止め撤回闘争は完全勝利し、当該組合員は職場復帰が実現している報告と、現在、闘われているカリタス学園争議、横浜学校事務職員Sさんの免職裁判闘争への支援取り組み要請が行われ、休会に入った。