全労協/ 東京全労協第30回大会闘いの継承・発展へ / 新聞 2020年2月号
--
東京全労協第30回大会闘いの継承・発展へ
十二月七日、東京全労協は飯田橋SKプラザホールで第三十回定期大会を開催した。大会は森田副議長の司会で始まり、森田副議長は特別区人事委員会勧告二二三五円の減額を闘いの到達点として苦渋の選択を行なったと報告した。東京で最低賃金が一〇〇〇円を超え、20けんり春闘発足直後に開催される本大会の意義を確認して、大会議長団に地口代議員(国労東京)と坂本代議員(全統一労組)を選出した。
大森議長は、「全労協の中心は東京全労協。東京の闘いと運動が全労協の発展に寄与している。二〇二〇年三十年を迎える。引き続き運動の継承・発展、争議支援、すべての職場の闘いを共有し全労協運動を強化発展しよう」と力強く挨拶した。
来賓の渡邉全労協議長は、「全労協が結成三十年を迎えた。政府・経営側からは20春闘の考え方が示されたが、労働者側からの発信がない。職場の垣根、官民の枠を超えて地域の仲間と共に闘い自分たちの賃金・労働条件を自分たちで決める闘いを、ナショナルセンターの枠を超えて地域に広く呼びかけ陣形を大きく創っていこう」と呼びかけた。
JAL不当解雇撤回争議団とFAユナイテッド闘争団から争議の報告と会場での物資販売、闘いへの支援要請が行われた。また、藤村常幹から交流合宿で訪れた館山が台風で被災した安房文化遺産フォーラムへのカンパ要請が行われ会場から五万円のカンパが集約された。
寺嶋事務局長から総括及び運動方針(案)、渡辺事務局次長から決算・予算(案)が提案された。質疑討論では、菅原代議員(全国一般東京労組)、佐々木代議員(全統一労組)、諸隈代議員(全水道東水労)、中島代議員(全国一般東京南部)から、争議支援、外国人労働者問題、委託合理化、ハラスメント裁判の不当判決と労働運動に対する反動・弾圧への発言が行われ全体で共有し、議案は採択された。和田役員選考委員長から次期役員体制の提案が行われ、大森議長をはじめとする新役員が新任された。一年間の総括と運動方針を確認して、大森議長の団結ガンバローで大会を終了した。
東京全労協は、十月二十四日で結成三十周年を迎える。三十年の闘いの継承と今後の発展に向け、節目となる年をすべての争議解決、安倍政権の打倒、反戦。反基地・反核・脱原発、20春闘勝利に向けて闘いを開始する。
(東京全労協事務局長寺嶋豊)
--