沖縄の辺野古・高江基地建設を止めよう! / 全労協新聞 2016年9月号

沖縄の辺野古・高江基地建設を止めよう! / 全労協新聞 2016年9月号


全労協
http://www.zenrokyo.org/

全労協新聞
http://www.zenrokyo.org/simbun/sinbun.htm
より


沖縄の辺野古・高江基地建設を止めよう!


全国から機動隊派遣で工事強行
暴力に負けず連日闘い続ける



 県外から六〇〇人の機動隊が沖縄に派遣されて米軍基地強化の工事作業が始まった沖縄県東村高江の闘いに、全国一般東京東部労組の西澤俊夫さんと参加しました(七月二十四日~三十日、八月四日~十日)。工事資材が搬入開始されたのは、なんと、参議院選挙翌日の七月十一日からです。名護市長選、市議選、県知事道、衆議院選、県議選、参議院選ですべての選挙で敗北した安倍政権のなりふりかまわない、露骨な沖縄の民意つぶしです。

 ジャンクル戦闘訓練センター(八〇〇〇ha)のオスプレイパッド(着陸帯)建設は、N4地区二ケ所はすでに完成し、オスプレイの夜間、無灯火、低空飛行の訓練の爆音で夜眠れず、翌日子供が学校に行けなくなっています。引越しせざるをえなくなった住民もいます。N1(ニケ所)、H地区、G地区の六ケ所が完成したらもう、高江に住めなくなってしまうという恐怖。ヤンバルクイナノグチゲラ、アカショウピンの棲むやんぱるの森の破壊です。

 やんばるの森を切り開いて工事用道路を建設するため。「十九日までに撤去しない場合は所有権を放棄したものと見なす」と一方的に「警告文」を貼り付け、高江のN1表にあったテントの撤去を七月二十日未明に強行。四人救急搬送、多数の内出血の人、肋骨骨折の人と機動隊のはげしい暴力がありました。十九日には一六〇〇人が結集し、二十一日から二十二日にかけて二五〇人で徹夜で泊り込み、車両一六五台で排除に抵抗しました。テントと物資の撤去も違法、NI表の道路工事の立ち木伐採も違法、一連の道路規制、路駐禁止規制も違法と法的根拠のない警察機動隊の無法ぶりは、憲法改悪の「緊急事態」の先取りだ!との強い批難かおこっています。

 八月五日から六日にもN1裏テントの撤去に緊張して警戒、一〇〇〇人以上、車一五〇台以上か結集しました。この間、福島瑞穂山本太郎赤嶺政賢玉城デニー国会議員と県会議員、弁護団のみなさんもテントとその周辺に泊り込みました。

 機動隊の数にものをいわせて、工事用道路の砂利搬入が続き、粘り強い工事車両阻止の闘いとテント撤去に抗する闘いが連日続いています。十台のダンプカーを機動隊装甲バス四台、ワゴン車三台、パトカー四台、覆面パト五台と、合計三十台の大名行列のような大キャラバンが低速で
砂利を運んで北部訓練場に入ります。そこから二台ずつダンプをまた、機動隊バス、ワゴン車、パトカー、覆面パトではさんでN1表の工事ゲートから入っていきます。

 八月十九日は午前五時に東村の役場近くに集合、二〇〇台の車両、五〇〇人の市民で、北部訓錬場のメインゲート前で集会、デモ行進。

 「N1裏のテントを守りたいと思うのなら、工事用道路の完成を許してはならないのだ。どれだけの人が高江のN1表に来て、いま進められている作業を止めきれるか。すべてはそこにかかっている。」(海鳴りの島から-目取真俊から)九月十六日には政府が沖縄県を訴えた「違憲確認訴訟」の判決がでます。どんな判決があっても辺野古・高江の基地強化建設をとめましょう!

(全国一般東京労組・平田一郎)