大阪全労協沖縄派遣団 / 全労協新聞 2017年2月号

大阪全労協沖縄派遣団 / 全労協新聞 2017年2月号


全労協
http://www.zenrokyo.org/

全労協新聞
http://www.zenrokyo.org/simbun/sinbun.htm
より





大阪全労協沖縄派遣団

勝つまで諦めない
沖縄の人々とともに



大阪全労協は、沖縄県・高江でヘリパッド建設に反対する市民に対し、大阪府警が差別発言を行なったことを受け、十二月十八日~二十一日にかけ現地に五人の派遣団を送りました。

連日、朝六時半に東村の宿を出発し、高江N1ゲート表の座り込みに参加しました。

この時期の沖縄の六時半は、まだ真っ暗です。七時頃から人びとが集まり始め、七時半頃から集会が始まります。初日は大雨。雨具を着ていても、体に冷たい雨が染み込んで来る中でも、集会は続けられました。

一週間前は一日一〇〇台の工事車両が行き交ったこの現場も、私たちが参加した日は大きな動きがありませんでした。十二月二十二日の北部訓練場返還式典を前に工事は完了したと言うことになっていますが、柵の向こうからは重機の音も聞こえてきます。入り口は二台の警察車両(県外ナンバー)で封鎖され、その周りをアルソックの警備員たちが取り囲んでいます。かなりの突貫工事のため、式典後も工事車両が行き交うことになるだろうというのが現場の見立てでした。「高江は水が綺麗な場所なので、虫がわくことはなかったのだが、工事が進むにつれ、小さな虫がわき、既に生態系の変化が生じている」と話されていました。

集会は、まず歌から始まります。みんなで、「今こそ立ち上がろう」「座りこめ」等を歌い、各地から来た人たちからのアピールが行なわれました。大阪全労協の上瀬豊組合員は、アルソックや機動隊に、「労働組合がないから、あなたたちは上に言われたまま不本意な仕事をしなければいけない。労働組合を作ろう」と呼びかけた。

最終日十二月二十一日は、高江のジャングルトレーニングセンター前で座り込みをしました。なにわナンバーの警察車両が現れた時、一斉に関西から来た人びとが道をふさぎ、「大阪府警は大阪に帰れ」「これ以上、沖縄に迷惑をかけるな」と訴えました。

沖縄の闘いは、これからもさらに厳しくなるでしょう。出来るだけ多くの方々が、日米政府から徹底して虐げられている沖縄の現実を自分の目で見、勝つまで諦めない沖縄の人びとと共に立ち上がることを望みます。

(大阪教育合同労働組合委員長
大椿裕子)