全労協/ 生活と平和を守る16春闘を / 全労協新聞 2016年1月号

全労協/ 生活と平和を守る16春闘 / 全労協新聞 2016年1月号


全労協
http://www.zenrokyo.org/

全労協新聞
http://www.zenrokyo.org/simbun/sinbun.htm
より



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生活と平和を守る16春闘
ストライキで闘おう


16けんり春闘スタート


 十二月十二日、16けんり春闘全国実行委員会は総会を開き、「戦争と貧困・格差社会」に立ち向い、生活と平和を守る16春闘の課題と組織体制を確立した。

 全労協の仲間、全港湾や全造船関東地協、全日建連帯など闘う労組が結集し、闘いの準備にはいった。

 戦後七〇年を節目に明らかに日本は大きな転換点を迎えている。安倍政権によって仕組まれた円安・株高は大企業と一部富裕層を潤したばかりで労働者市民は物価高騰と消費税引き上げによって生活は厳しいものとなってきた。大企業の一部正社員の賃上げに取り残された非正規労働者中小零細企業労働者、社会保障を切り捨てられた高齢者や母子家庭、生活保護世帯の生活は生存権さえ危ぶまれる状況となっている。

 格差拡大と貧困の固定化に二〇一七年四月の消費税十%引き上げが追い打ちをかけようとしている。そして安倍政権は人々の反対の声を黙殺して戦争法を強行成立させ、沖縄では辺野古新基地建設のため翁長県知事を相手に行政代執行の裁判を起こした。安倍政権の政策は、弱者切り捨て、大企業の利益擁護を柱に富国強兵を押し進めるものである。


戦争する国に
NO!の声


 しかし、労働者・市民、若者、母親は安倍政権による憲法破壊、戦争する国に「NO!」の声を上げ続けてきた。国会を包囲した十万人を超える人々の声は全国に広がり、新たな大衆運動として政府・財界の独断専横を非難してきた。16春闘はこうした大衆的な闘いにあって労働組合が存在感を示すこと、労働者市民の生活再建を実現させることができるか試金石になる。

 まず何よりも人間らしく働き生活できる賃金を獲得するための闘いである。特に非正規労働者が生活できる為に、どこでも誰でも「月二〇万円以上、時給一、五〇〇円以上の最低賃金保障を」の実現に全力で取り組むことである。

 そして過労死を生む長時間労働に歯止めをかける時間外労働の規制を求め、職場では三六協定の見直しと必要な要員の配置を求めて闘いを、ストライキを配置して闘い抜く必要かある。また、政府財界が目論む労働時間制度改悪や解雇自由法など、労働法制改悪反対の闘いには世論の大きなうねりを巻き起こすことである。


参議院選挙の
勝利に向けて


 安倍政権の戦争する国、労働者を使い捨てできる国へ向けた、日本社会の作り替えを阻止し、沖縄・辺野古新基地建設阻止、原発再稼働に反対する闘いなど社会的課題を労働者の闘いの広場である春闘の中で実現していかなければならない。今年七月には参議院選挙が実施される。16春闘は自民・公明与党を参議院選挙で敗北させる闘いの前哨戟にもなる。

 16春闘は、まず、すべての労働者が賃金引き上げを確保でき、人間らしく生活できるために全力をあげよう。

 そして、安倍政権の平和破壊、民主主義の破壊に対決し安倍政権を打倒する闘い、沖縄の人々と連帯して辺野古新基地建設を阻止する闘いに勝利することか求められている。

 職場討論を活性化させ地域共闘を作り上げて、正規-非正規労働者連帯、官-民労働者連帯を実現して大きな大衆運動として16春闘に勝利していこう。