東京南部権利春闘 安倍政権の労働政策に怒り / 全労協新聞 2017年5月号

東京南部権利春闘 安倍政権の労働政策に怒り / 全労協新聞 2017年5月号


全労協
http://www.zenrokyo.org/

全労協新聞
http://www.zenrokyo.org/simbun/sinbun.htm
より



全国で17春闘行動
全ての労働者に生活できる賃金を!



東京南部権利春闘
安倍政権の労働政策に怒り



四月十四日東京南部権利春闘は、「ウソとペテンの『働き方改革』安倍政権の労働破壊を許すな!」と題して集会を行った。南部全労協は毎年電検労と共に南部権利春闘を組織し春闘をはじめとする闘いに取り組んでいる。集会は五十余人の結集で行われた。

共同議長の伊藤南部全労協議長の挨拶のあと、解雇撤回を闘う争議団からの挨拶を受けた。まず、韓国サンケン遠征団からサンケン本社の悪辣な解雇攻撃の訴えを受けた。「自分たちが働いているすきに家族に『解雇通知』を郵送したことは、絶対許せない。解雇撤回まで闘う」という決意に連帯の拍手が起きた。JAL争議団からは、「黒字が続きながら解雇撤回もしない、働く乗務員やパイロットの労働条件を改善しないJALに怒りを」と報告。フジビ争議団からは「東京地裁不当判決を許さず、闘い抜く」との訴えがあった。

「安倍流働き方改革とは(その実態と闘いの焦点)」と題した竹村弁護士(労働弁護団事務局次長)の講演は、豊富な資料を基に安倍流「同一賃金同一労働」「労働時間規制」のウソとペテンが暴き出された講演だった。「安倍政権が非正規労働者を増やしておいて、『多様な働き方』とか『時間に縛られない働き方』といっている。これは資本側にとって利益を生み出す貢献度で『働かせ方』を決めることでしかない。狙いは労働組合つぶしと労働者を守る働くルールの破壊である」と明確な批判に改めて安倍政権への怒りがわいてきた講演だった。

講演後、南部権利春闘参加組合のディベンロイ労組から会社側の攻撃を許さず、中労委での和解内容の完全履行と残業代裁判の勝利に向けて闘うという決意表明があり、郵政ユニオンからは、ストライキ闘争の報告と郵政二〇条裁判勝利へ向けた決意の表明があった。最後に電検労からまとめがあり、「団結して闘おう」と怒りのこぶしを挙げて集会を終えた。