全労協/ 大阪教育合同労組 団交拒否に10回目の勝利命令 / 全労協新聞 2015年12月号

全労協/ 大阪教育合同労組 団交拒否に10回目の勝利命令 / 全労協新聞 2015年12月号


全労協
http://www.zenrokyo.org/

全労協新聞
http://www.zenrokyo.org/simbun/sinbun.htm
より




大阪教育合同労組

府・府教委の
団交拒否に10回目の勝利命令



十月二十二日、府労委は二〇一三年度定期交渉、二〇一四年講師雇用継続団交を府・府教委が拒否した事件について、不当労働行為であると認定し、組合宛に謝罪文を手交する命令書を交付しました。

労組敵対政策をとる橋下知事就任によって、二〇一〇年、府・府教委は団交拒否の姿勢に転じました。府労委・中労委から計十回も救済命令を発せられましたが、府・府教委は最高裁決定で確定した謝罪文手交すら行っていません。府は無法の荒野状態です。

今回の二事件についても、団交拒否には正当な理由がないと府・府教委の主張はことごとく退けられました。

今回も府労委命令は、講師登録制度は「非常勤講師もしくは常勤講師といった法的地位よりも希望する校種及び教科を優先して考慮して」おり、継続雇用団交は「任用の継続を前提とする勤務条件の変更又は継続を求める……労働条件にかかわる事項にほかならないから、義務的団交事項」と判断しました。

府・府教委は、講師の雇用継続を求める団交に応じて、仮に継続できない場合は組合及び組合員を説得できる理由を示さなければならない、というのが命令の趣旨です。

労働条件定期交渉においても、説得力のない回答は不誠実団交とみなされます。

府労委・中労委命令・判決を武器に、雇用安定・労働条件改善を実現しましょう。

(山下恒生 豊中支部・府労委事件代理人