全労協/ 全国一般全国協議会 福祉・介護で交渉 / 全労協新聞 2015年9月号

全労協/ 全国一般全国協議会 福祉・介護で交渉 / 全労協新聞 2015年9月号


全労協
http://www.zenrokyo.org/

全労協新聞
http://www.zenrokyo.org/simbun/sinbun.htm
より


●全国一般全国協議会
福祉・介護で交渉



結成三年目を迎えた福祉介護医療労働者組合が中心となって、八月四日、厚労省交渉を行った。東京南部・港合同の仲間、全日建連帯関西生コン支部、女性ユニオンの仲間なども参加した。二七団体を超える賛同団体から要請団二五人が参加した。

ホームヘルパー特別養護老人ホームの職員ら介護職員は、非常勤を含めて約一七一万人以上いるという(二〇一三年)。介護保険制度の始まった二〇〇〇年の五五万人の三倍以上になっている。それでも利用者の増加に追いつかず、現場では人手不足が常態化し、低賃金・重労働と合わせて労働者と利用者を苦しめている。

要請内容は、①制度面についての事項、②介護労働者の待遇改善についての事項、③介護保険法制度についての事項というように、制度の本質を突くものとなった。高齢者・障がい者の権利を守るもの、介護労働者の賃金・労働条件改善・向上を求めるものというように、専門的かつ多岐に渡った問題が提起され、活発な要請が行われた。

介護労働者当該からの胸を打つ衝撃の労働実態・介護実態の突きつけは、厚労省側に、制度の矛盾・問題点・解決の方向性を明らかにするに十分な働きかけとなった。二時間強の要請でも時間が足りなかったが、第二回、三回と回を重ね、ますます有意義なものとなることが期待される。

福祉・介護・医療労働者の組織化と、利用者本位・労働者本位の制度政策要求を実現する闘いを総力で推し進めよう!