ワタミ過労自殺糾弾 自民党抗議要請行動  全労協新聞 2013年8月号 2面から



全国一般東京東部労組

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ワタミ元会長参院選公認に自民党に抗議(6月28日)


●全国一般東京東部労組
自民党抗議要請行動


ワタミ過労自殺遺族と支援する全国一般東京東部労組は、ワタミ渡辺美樹前会長の参院選立候補について、公認の撤回を自民党に求めるための抗議要請行動を六月二十八日、東京・永田町の同党本部前で行った。

ワタミでは二〇〇八年に正社員だった森美菜さん(当時二六歳)が、過労死ラインを上回る長時間労働を強いられ、入社二カ月で精神疾患過労自殺に追い込まれた。昨年二月に労災認定された後も、ワタミは責任を認めることなく渡辺前会長はいまだに面談も謝罪も拒否している。

当日午後三時に森さんの遺影を持った父の豪さんと母の祐子さんが自民党本部前に到着。党職員が遺族らを排除する姿勢を取ったところ、豪さんが泣きながら「毎日毎日泣いているんだよ、俺たちは!」「なんでワタミを候補にするんだよ!」と鬼気迫る表情で訴えた。

その場で豪さんは同党国会議員にあてた要請書「自民党は、若者を死ぬまで働かせ、殺す社会をつくりたいのですか」を読み上げた。渡辺前会長の公認撤回を要請したが、職員は「伝えます」と言うのみで文字通り「門前払い」の対応。何とか遺族と須田東部労組書記長のみ施設内に入ったが、それでも選対本部役員や国会議員につないでほしいという遺族の求めを拒絶する不誠実な姿勢に終始した。

この日、同党本部前に集まったのは東部労組の組合員、全労協傘下の友好労組などの仲間、インターネットで行動を知ったというブラック企業に怒る人たち約一三〇人。要請後、遺族と集まった人たちは森さんに一分間の黙祷を捧げた。豪さんは「渡辺氏のような人物が自分たちの都合のよい法律をつくって若者を酷使する世界をつくらないよう声をあげなくてはならない」。祐子さんは「自民党の対応はワタミの対応となんら変わらない」と話した。最後に全員で「自民党は遺族の思いを受け止めろ!」「労働者を使い捨てにする政治家はいらない!」とシュプレヒコールあげた。

東部労組組合員であるワタミ遺族をよってたかって支援しよう!過労死を根絶しよう!八月四日(日)午後一時~すみだ産業会館「過労死をなくそう!龍基金」第七回中島富雄賞授賞式に集まってください。



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