脱原発社会をめざす労働者実行委を結成 全労協新聞12月1日号 2面

脱原発社会をめざす労働者実行委を結成 全労協新聞12月1日号 2面



原発を止めるために

脱原発社会をめざす
労働者実行委を結成


十一月二十日、東京・全水道会館で、「脱原発社会をめざす労働者実行委員会」結成総会が開催された。

八月十二日、テイアラ江東で一二六〇人を結集して「脱原発社会をめざす労働者集会を」開催、小出裕章氏の「放射能汚染を超えて」と題する講演を受けた。この取り組みは、「さようなら原発一〇〇〇万人アクション」を労働者・労働組合の立場から支え、前進させようとするものだった。集会実行委員会は、総括を確認し解散することになった。

しかし、野田政権は、大飯原発再稼働、国会承認抜きの原子力規制委員会人事の強行、「革新的エネルギー・環境戦略= 三〇年代原発ゼロ」の閣議決定放棄、大間原発建設再開など、実質的に原発推進政策を進めようとしている。さらに、国会解散、総選挙の事態を迎え、原発推進勢力の新政権が予測される状況にあり、脱原発社会をめざす闘いのより一層の強化・発展が求められてきた。集会呼びかけ団体が中心になり、相談会を持ち、一〇〇〇万人アクションの様々な呼びかけに応え運動を前進させるために、「脱原発社会をめざす労働者実行委員会」を再度立ち上げることとした。

結成総会では、①被ばく二周年の一〇〇〇万アクション二〇一三年三月の取り組み(三月九日~十一日全国一斉アクション三月九日東京集会、三月二十三日福島集会)を成功させる。②福島とつながる映画上映会の開催十二月十四日田町交通ビル「原発の町を追われて」トーク堀切さとみ(制作者)③「脱原発社会をめざす労働者集会」二〇一三年二月十五日教育会館大ホール④「さようなら原発一〇〇〇万署名」の達成等が提案され、実行委員会結成と諸取り組みを確認した。

引き続き、結成総会記念学習会「脱原発基本法の目指すもの」を脱原発法制定全国ネットワーク事務局長海渡雄一弁護士を招き行った。海渡弁護士は、被ばく労働問題の取り組みの重要性、原発を止めるために国会で脱原発基本法制定させること、都知事選挙衆議院選挙の取り組みで「脱原発」を訴える候補の勝利を勝ち取ること、を一時間の講演で熱っぽく語った。八〇人の参加者は、今後の取り組みに向け決意を堅めあった。




(F)